オーガニック野菜を材料とした加工品の製造・生産拡大
本事業で5つの設備・器材を導入した。
有限会社エフ・エフ・ヒライデ
成果保温力 1倍→2倍
| 事業者名 | 有限会社エフ・エフ・ヒライデ |
|---|---|
| 所在地 | 栃木県 宇都宮市 |
| 業種 | 農業 |
| 技術分野 | 情報処理,製造環境 |
| 従業員数 | 16人 |
| 資本金 | 600万円 |
| 設立 | 2001年 |
当社は栃木県宇都宮市で温室によりユリの切り花を生産する農業生産法人で、生産規模は約1.5ha、出荷本数は年間約100万本である。日本のユリの収穫期は初夏だが、環境制御装置により年間を通じて生産・出荷できる体制を整えている。東日本大震災の際には春先の最需要期に市場が閉鎖され、出荷先のないまま収穫を続けざるを得なかった。
抱えていた課題
やったこと
光環境の調整のため、光センサーで照度を計測し設定値に応じて開閉する遮光スクリーン装置(Tempa 5557D、株式会社誠和)を導入した。素材のポリエステルは赤外線透過率が低く日射熱を通しにくいため、室温の過度な上昇を防ぎ、散乱光により影ができにくく光合成量を高める。従来のタイマー制御から光センサーによるフィードバック制御に変えたことで、変動する光量に対して最適な光環境を保てるようになった。湿度の調整のため、ポリエステル製の糸で編んだ特殊構造の保温スクリーン(Luxous 1547DFR、株式会社誠和)を導入した。透湿性があるため、スクリーン密閉時に除湿のエネルギーを使わずに多湿環境を改善でき、既存のポリエチレン製より保温力が約2倍高く加温エネルギーを削減できる。さらに温室側面に空気膜入りの保温スクリーンを層状に設けて保温性を高めた。
遮光スクリーンにより光環境が安定し、品質向上とロス率低減が見込まれる。保温スクリーンにより除湿エネルギーを使わずに多湿環境が改善され、病害の発生が低くなり、薬剤の使用回数が減ってコスト削減と環境負荷の低減につながる。保温性の向上により加温エネルギーも削減でき、生産ロス、薬剤使用量、エネルギー使用量のそれぞれを低減できた。
今後は、ミドルレンジ商品による既存マーケットへの供給拡大を進めるほか、栽培技術を活かした付加価値の高いハイレンジ商品の提供と、高品質かつ省コスト・環境負荷を低減したエコロジー商品の生産に力を入れる。これにより市場への安定供給と新規マーケットの開拓を図る方針である。
本事業で5つの設備・器材を導入した。
カットネギの殺菌水として使う溶液の濃度を自動調整できる「殺菌水濃度調整点滴装置」を導入した。
検卵作業の全工程を機械化するため、洗卵からパックまで人の手を介さない全自動の検卵装置を導入した。
効果:検卵作業のすべての作業を機械化することで、およそ15%の効率向上を図ることができた。