ものづくり補助金平成27年度農業、林業栃木県

高度環境制御による高品質・省コスト・エコロジー型ユリ切り花生産

有限会社エフ・エフ・ヒライデ

成果保温力 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 温室内の光環境の影響でユリの品質が低下していた。
  • 光環境の調整のため、光センサーで照度を計測し設定値に応じて開閉する遮光スクリーン装置(Tempa 5557D、株式会社誠和)を導入した。
  • 保温力 1倍→2倍。遮光スクリーンにより光環境が安定し、品質向上とロス率低減が見込まれる。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社エフ・エフ・ヒライデ
所在地栃木県 宇都宮市
業種農業
技術分野情報処理,製造環境
従業員数16人
資本金600万円
設立2001年

事業の背景

当社は栃木県宇都宮市で温室によりユリの切り花を生産する農業生産法人で、生産規模は約1.5ha、出荷本数は年間約100万本である。日本のユリの収穫期は初夏だが、環境制御装置により年間を通じて生産・出荷できる体制を整えている。東日本大震災の際には春先の最需要期に市場が閉鎖され、出荷先のないまま収穫を続けざるを得なかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度温室内の光環境の影響でユリの品質が低下していた。
  • 品質・精度高湿度による品質低下と、ロス率や薬剤使用量が高止まりしていた。
  • コスト・採算除湿や加温のために多くのエネルギーを消費していた。

やったこと

光環境の調整のため、光センサーで照度を計測し設定値に応じて開閉する遮光スクリーン装置(Tempa 5557D、株式会社誠和)を導入した。素材のポリエステルは赤外線透過率が低く日射熱を通しにくいため、室温の過度な上昇を防ぎ、散乱光により影ができにくく光合成量を高める。従来のタイマー制御から光センサーによるフィードバック制御に変えたことで、変動する光量に対して最適な光環境を保てるようになった。湿度の調整のため、ポリエステル製の糸で編んだ特殊構造の保温スクリーン(Luxous 1547DFR、株式会社誠和)を導入した。透湿性があるため、スクリーン密閉時に除湿のエネルギーを使わずに多湿環境を改善でき、既存のポリエチレン製より保温力が約2倍高く加温エネルギーを削減できる。さらに温室側面に空気膜入りの保温スクリーンを層状に設けて保温性を高めた。

  • その他遮光スクリーン装置Tempa 5557D、株式会社誠和保温スクリーンLuxous 1547DFR、株式会社誠和側面スクリーン空気膜フィルムによる多層化

事業の効果

  • 保温力 1倍→2倍

遮光スクリーンにより光環境が安定し、品質向上とロス率低減が見込まれる。保温スクリーンにより除湿エネルギーを使わずに多湿環境が改善され、病害の発生が低くなり、薬剤の使用回数が減ってコスト削減と環境負荷の低減につながる。保温性の向上により加温エネルギーも削減でき、生産ロス、薬剤使用量、エネルギー使用量のそれぞれを低減できた。

今後の展望

今後は、ミドルレンジ商品による既存マーケットへの供給拡大を進めるほか、栽培技術を活かした付加価値の高いハイレンジ商品の提供と、高品質かつ省コスト・環境負荷を低減したエコロジー商品の生産に力を入れる。これにより市場への安定供給と新規マーケットの開拓を図る方針である。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。