ものづくり補助金平成24年度大阪府

デジタルプリンター用コーティング剤の高機能化

アートケミカル株式会社

この事例のポイント

  • プリンターメーカー各社は印刷スピードを競い続けており、スピード向上に貢献するさらなる高機能コーティング剤が求められている。
  • ディスパーマットと呼ばれる分散機を購入し、導電材を偏りなく均一に分散させることで安定性の追求を図った。
  • 分散機の導入により分散精度は以前と比べて飛躍的に向上し、分析機器による画像で差が明確に確認できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名アートケミカル株式会社
所在地大阪府 堺市北区
業種化学工業
技術分野高機能化学合成
従業員数3人
資本金1,000万円
設立1999年

事業の背景

1999年に設立された機能性コーティング剤の開発メーカーで、主にレーザープリンターのローラー表面をコーティングするフッ素樹脂コーティング剤を扱う。大手プリンターメーカーが主なエンドユーザーで、採用までには7年以上の綿密な製品テストが必要だった。以前はポリウレタン使用のコーティング剤が多かったが、同社のフッ素樹脂コーティング剤が採用されるようになっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術プリンターメーカー各社は印刷スピードを競い続けており、スピード向上に貢献するさらなる高機能コーティング剤が求められている。
  • 品質・精度印刷精度を向上させるため、コーティング剤の反復耐久性を高める必要があった。

やったこと

ディスパーマットと呼ばれる分散機を購入し、導電材を偏りなく均一に分散させることで安定性の追求を図った。また大阪府立産業技術総合研究所の協力を得て塗料用樹脂素材の開発を進め、柔らかい素材にしてより耐久性が高まる方法を検討した。分散状況は分析機器で画像により確認し、条件の最適化を試行錯誤しながら品質レベルの向上を実現した。

新しい製品・サービス:機能性コーティング剤「ケミロン」

事業の効果

分散機の導入により分散精度は以前と比べて飛躍的に向上し、分析機器による画像で差が明確に確認できるようになった。樹脂素材の開発では耐久性と柔らかさの両立に課題が残るが、研究開発を進めるなかで克服しつつある。その結果、プリンターメーカーのモデルチェンジに対応できるフッ素樹脂コーティング剤の提供が可能になった。他業界メーカーからの引合いも来ており、取引先の広がりがみられる。

今後の展望

フィルム表面のコーティングや太陽光発電装置用パネルの汚れ防止など、技術を応用できる分野への展開を視野に入れている。ウェブサイトによるPR活動に注力し、商社筋や口コミを介して新規案件につなげたい考えである。

事業者の声

現在は、自社単独で研究開発を進めている側面が強いが、会社や製品・技術の知名度を上げて、異業種の企業などとタイアップすることで、さらなる付加価値を佑っていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。