ものづくり補助金平成27年度情報通信業埼玉県

今までにない新発想の多目的双方向デジタルサイネージの試作開発

エニーシステム株式会社

この事例のポイント

  • 従来はデジタルサイネージのコンテンツをサイネージメーカーの仕様に合わせる必要があり、メーカーの枠を超えて稼働させることができなかった。
  • デジタルサイネージを稼働させる独自の管理ソフトウェアを開発し、共通プラットフォームによりメーカーの枠を超えて稼働できるようにした。
  • サーバーにコンテンツを保存しなくてよいため、サーバーの負荷が軽くなり、セキュリティーやバックアップの心配もなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名エニーシステム株式会社
所在地埼玉県 川口市
業種情報サービス業
技術分野デザイン,情報処理
従業員数4人
資本金1,000万円
設立2014年

事業の背景

創業時は受託ソフト開発が主体だったが、現在は自社ブランドを展開している。デジタルサイネージは街頭や店舗、イベント会場などで情報・広告媒体として注目を集めている。総務省も「2020年に向けたデジタルサイネージに関する取組」という報告書をまとめるなど、社会をICT化していく上での期待が大きい。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術従来はデジタルサイネージのコンテンツをサイネージメーカーの仕様に合わせる必要があり、メーカーの枠を超えて稼働させることができなかった。

やったこと

デジタルサイネージを稼働させる独自の管理ソフトウェアを開発し、共通プラットフォームによりメーカーの枠を超えて稼働できるようにした。情報提供者はパソコン画面の管理ソフトからコンテンツを手軽に管理し、クラウドから指令を受けた各端末がネット上のコンテンツを探して映し出す仕組みとした。ホームページやチラシ、ポスター、動画などを複数の端末に一斉表示、または個別表示でき、ユーチューブ動画もコンテンツとして取り込める。サイネージに映すための加工も不要とした。この技術を応用し、スマートフォンへ配信できる「スマホサイネージ」も開発した。多目的双方向デジタルサイネージ「MultiKIS(マルチキッス)」は、川口市役所本庁舎、鳩ヶ谷庁舎、川口そごう、ウェスタ川越の4カ所で実証実験を行い、今年7月には特許を取得した。

その他デジタルサイネージ「MultiKIS(マルチキッス)」
ソフト独自の管理ソフトウェア

新しい製品・サービス:多目的双方向デジタルサイネージ「MultiKIS(マルチキッス)」

事業の効果

サーバーにコンテンツを保存しなくてよいため、サーバーの負荷が軽くなり、セキュリティーやバックアップの心配もなくなった。サイネージに映すための加工を施す必要がなくなり、コスト減にもつながった。この技術の応用でスマートフォンへ配信できるようになり、新たな活用の幅が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性40%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業時は受託ソフト開発が主体で、現在は自社ブランドを展開したとあり、過去の取組との一貫性はわずかにうかがえる程度です。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    メーカー枠を超えて稼働する共通プラットフォームや特許取得に強みがうかがえますが、市場動向との関係は具体的に書かれていません。

  • 課題の認識と解決1

    公開されている事例からは読み取れません。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数4人、資本金1000万円の記載はあるものの、補助事業の遂行体制についての記述はありません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    コンテンツを一斉表示や個別表示でき、スマホへ配信できる点は示されていますが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄いです。

  • 事業化までの道筋2

    実証実験を川口市役所本庁舎など4カ所で実施したとあり、今後の事業化に向けた課題検証の方向性がわずかにうかがえます。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    デジタルサイネージは注目される分野と書かれていますが、普及度や同分野での高水準の付加価値化についての具体性は薄いです。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    総務省の報告書に触れ社会のICT化での期待が大きいとありますが、雇用創出や波及効果の具体的な記述はありません。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    クラウドからの指令で端末がネット上のコンテンツを探して映し出す仕組みや、スマホサイネージへの応用が具体的に書かれています。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    デジタル技術を活用した情報・広告媒体として注目される分野とありますが、日本経済の構造転換との関連は書かれていません。

  • 地域経済への波及2

    川口市の市役所や川口そごうなど地元での実証実験はうかがえますが、地域の経済成長を牽引する記述は限定的です。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。