ものづくり補助金平成24年度大阪府

高機能・高性能ポリウレタン原料の製造及び、新型ガン塗布装置の製造販売

株式会社ユニックス

成果テフロンの耐熱温度250℃に対し、当面の目標として180℃を設定

この事例のポイント

  • 高機能・高性能なポリウレタン原料がないため、テフロンの滑りやすさと耐熱性をポリウレタンに持たせる新原料の開発が必要だった。
  • 社内で塗料を合成するための設備を新規導入し、合成研究のための研究室も新設した。
  • テフロンの耐熱温度250℃に対し、当面の目標として180℃を設定。ポリウレタン原料は摺動性の面で品質目標を満たす製品が完成し、自社調べで世界一高い耐摩耗性を持つと自負している。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ユニックス
所在地大阪府 東大阪市
業種その他の生活関連サービス業
技術分野金型
従業員数15人
資本金2,200万円

事業の背景

同社はポリウレタン、テフロン、ナイロン等の樹脂塗布による表面処理加工に特化し、設計から施工、アフターサービスまで一貫して請け負うワンストップ体制を整えてきた。粉粒体機器やパーツフィーダーなどの分野では、低価格かつ高機能・高性能な表面処理へのニーズが急速に高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術高機能・高性能なポリウレタン原料がないため、テフロンの滑りやすさと耐熱性をポリウレタンに持たせる新原料の開発が必要だった。
  • 生産能力2液硬化型の樹脂塗装では塗料の不足を防ぐために混ぜた塗料を多めに作らざるを得ず、ロスが出ていた。

やったこと

社内で塗料を合成するための設備を新規導入し、合成研究のための研究室も新設した。テフロンの耐熱温度250℃に対し、当面の目標として耐熱温度180℃を設定して開発を進めた。新型塗装ガンは、ガンの中で2液を混ぜる方式を採用し、塗布スピード向上、塗料ムダの減少、均一な塗布を品質目標とした。

  • その他塗料合成設備新型塗装ガン

新しい製品・サービス:高機能・高性能ポリウレタン原料および新型塗装ガン

事業の効果

  • テフロンの耐熱温度250℃に対し、当面の目標として180℃を設定

ポリウレタン原料は摺動性の面で品質目標を満たす製品が完成し、自社調べで世界一高い耐摩耗性を持つと自負している。耐熱性は現在130〜150℃の段階で、目標の180℃に向けて研究を継続している。新型塗装ガンは一定の品質を達成し社内で使用を開始しており、ロスが出ずコスト削減と品質の安定につながるとしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    30余年のポリウレタン塗工事業と自社開発の経緯が書かれ、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    顧客要望の複雑化に対しワンストップ体制と新原料試作を強みとし、テフロン代替を狙う具体的な競争優位が読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    粉粒体機器などで低価格・高機能ニーズが高まる課題認識はあるが、高付加価値化の数値目標や計画の詳細は薄い。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    耐熱温度の目標を250℃のテフロンに対し180℃と設定し130〜150℃まで到達とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    合成研究室の新設や社内設備の導入はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はほとんどない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ポリウレタンなのによく滑る特長を専用装置で顧客に示し相当な関心を得たと、顧客への訴求方法が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    耐熱性の目標に向けた追加研究や特許審査請求中、特許後の販売計画など今後の段取りは書かれているが、スケジュールは明確でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    テフロン並みの摺動性と世界一高い耐磨耗性を持つポリウレタン原料で、同分野で高機能化を図る点が具体的に示される。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    中国と韓国への輸出実績や技術輸出への期待が触れられるが、雇用創出や波及効果の記述は限定的である。

  • 費用対効果3

    新塗装ガンはロスが出ずコスト削減できると効果が示されるが、補助金投入額に対する付加価値額などの数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    新型塗装ガンによる混ぜ間違い防止や品質安定は示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は乏しい。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    テフロン加工の代替として産業機器市場への展開を目指す点がうかがえるが、構造転換への言及は明確でない。

  • 地域経済への波及2

    東大阪の地場企業として地域で事業を続けている所在は分かるが、地域特性を活かした成長への記述は薄い。

今後の展望

新型塗料はサンプル加工を進めており、顧客への説明で関心を得ている。塗装ガンは特許審査請求中で、特許取得後に販売を計画し、中国と韓国への輸出実績を契機に発展途上国への進出も期待している。

事業者の声

再起から得た、常に探発し、成長してゆく企業風土を次代を担う者たちに継承したいと想います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。