ものづくり補助金平成24年度大阪府

組み込みによる汎用プラットフォーム型e-ラーニングシステムの開発

株式会社ナスピア

この事例のポイント

  • e-ラーニングコンテンツは大半が受注生産のため、初期コストの圧縮が課題となっていた。
  • コンテンツの基本的な部分をサーバーに格納し、学習者が使う端末側はITスキルがなくても扱えるよう、PCの電源を入れると初期化されるエンベデッドシステムを構築した。
  • エンベデッドコンピュータを用いた汎用型プラットフォームにより、ハードとソフトが一体となり、コンテンツ内容の変更をユーザーレベルで簡単に行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ナスピア
所在地大阪府 大阪市
業種情報サービス業
技術分野組込みソフトウェア
従業員数20人
資本金1,000万円

事業の背景

同社は学校関係、官公庁、テレビ局などの要望に応え、デザインからシステム開発まで一貫して自社で制作できる体制を持ち、特殊で複雑なコンテンツの企画・制作に強みがある。e-ラーニングは大学や小・中・高校向けを中心に、さまざまな業界で年々拡大している。一方で教育現場ではパソコンからタブレット端末へと端末の変化が速く、それへの対応が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算e-ラーニングコンテンツは大半が受注生産のため、初期コストの圧縮が課題となっていた。
  • 新製品・新技術基本システムを組込み型ソフトウェアとし、画像・音声・文字情報を外部データとする汎用型プラットフォーム・システムへの転換が必要だった。

やったこと

コンテンツの基本的な部分をサーバーに格納し、学習者が使う端末側はITスキルがなくても扱えるよう、PCの電源を入れると初期化されるエンベデッドシステムを構築した。これによりユーザーによる端末からのシステム設定変更を阻止し、コンテンツ配信とユーザー情報のサーバー保存でシステム全体の高い可用性を達成した。サーバーからのコンテンツ配信フォーマットは、主流になりつつあるタブレットやスマートフォンにも対応させた。電源断絶や外部からの進入、不用意な操作によるシステムソフトの損傷から基本システムを守る技術も併せて確立することを目標とした。

  • その他エンベデッドコンピュータ(エンベデッドPC)を用いた汎用型プラットフォーム・システム

新しい製品・サービス:汎用型プラットフォーム型e-ラーニングシステム

事業の効果

エンベデッドコンピュータを用いた汎用型プラットフォームにより、ハードとソフトが一体となり、コンテンツ内容の変更をユーザーレベルで簡単に行えるようになった。既存製品と比べてイニシャルコスト・運用コストの点で優位性を確保でき、ユーザーの希望に沿ったさまざまなテンプレートをリーズナブルな価格で用意できるようになった。これにより地方教育機関、中小企業、小規模展示施設など新たな導入先が見込まれるようになった。初期開発費用の大幅な低減と既存コンテンツ素材の利用が実現し、教育分野に加え企業の新入社員研修や博物館・美術館の展示用コンテンツ分野でも市場拡大が期待できる。

今後の展望

教育機関への導入には時間が必要で、コンテンツの変化やタブレット・スマートフォンへの対応も求められる。デバイスの変化が速いため、対応時間を短くするには人材の確保も必要となる。今後は展示会への出展などで本格的な販売を開始し、クライアントの要望を聞きながら機能開発と商品種類の整備を進める。コンテンツとデバイス対応の両輪で事業を展開し、教科書の電子化も視野に入れている。

事業者の声

今回の補助事業では、組込みシステムとネットワーク系との融合を行う必要があり、これにはWebシステム開発や、クライアント・サーバーシステムの開発経験が役に立ちました。とはいえ、エンベデッド特有の挙動などがあり、その調整には苦労しました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。