ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)千葉県

半導体製造装置向け「高周波整合器」互換機の開発製造および新規販売方法の実現

株式会社P.R.A

この事例のポイント

  • 国内で使われる高周波整合器はどれも海外製で、サポートや購入が十分に受けられず、コストがかかっている。
  • Trazar社製の高周波整合器と従来品と置き換えができるよう、外観は従来品と全く同じにして国内で新たに製作した。
  • 国内で高周波整合器を生産することで、輸送などの費用を抑えられ、短納期での対応が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社P.R.A
所在地千葉県 松戸市
業種機械等修理業
技術分野機械制御
従業員数30人
資本金1,000万円
設立2004年

事業の背景

当社は半導体製造装置周辺機器の修理と特注を主な業務としてきた。売上高は5億8,300万円(平成30年度)である。半導体業界は超微細加工の技術が年々進化し、装置に求められる条件が厳しくなっている。高周波整合器は微細加工のプラズマプロセスに必須だが、国内で使われるものはすべて海外製である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算国内で使われる高周波整合器はどれも海外製で、サポートや購入が十分に受けられず、コストがかかっている。
  • 納期・工程海外製のため調達に時間がかかり、納期が非常にかかっている。
  • 品質・精度従来品は基板の構成部品が多く、熱や素子の摩耗による故障が多く発生している。
  • 新製品・新技術販売当時から製品のグレードが変わらず、現代の半導体業界の要求に応えられなくなっている。

やったこと

Trazar社製の高周波整合器と従来品と置き換えができるよう、外観は従来品と全く同じにして国内で新たに製作した。従来の基板は構成部品が多いため、構成部品を最小限に抑え、高い定格の部品を使用して故障原因を解消した。最新の電子部品を使用してスペックを決定した。故障が起きても部品交換などの修理を容易に行える構造とした。故障修理で得た経験(原因と対策)を形式知としてデータベース化し、開発・設計・製造・販売までを一貫して行える体制とした。

新しい製品・サービス:高周波整合器(Trazar社製の互換機)

事業の効果

国内で高周波整合器を生産することで、輸送などの費用を抑えられ、短納期での対応が可能になった。構成部品を減らし高い定格の部品を使うことで、熱や素子の摩耗による故障原因が解消された。故障時も部品交換などで修理を容易に行えるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    修理・特注の経験と技術を基にものづくりに挑戦したと書かれ、既存事業からの連続性はうかがえる。ただし経営戦略上の位置付けまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    Trazar社製の既存品と同じ外観・置き換え可能な互換機で、国内生産による短納期・低コスト化を示し、競合の少なさにも触れている。

  • 課題の認識と解決4

    熱や素子の磨耗による故障、定格不足という課題を明示し、構成部品を最小限にして高定格部品を使う解決策を示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    短納期・低コスト・長寿命を掲げるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員30名、設立2004年、売上高5億8,300万円とあるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    既存品の互換機として、故障修理の経験をデータベース化し開発から販売まで担える点を選ばれる理由として示している。

  • 事業化までの道筋3

    将来的には新たな販路の開拓が必要と述べるが、スケジュールや遂行方法の具体的な記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    半導体微細加工に不可欠な高周波整合器で、海外製が主流の中で国内初の互換機開発と位置付けている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    海外製品への依存解消や国内生産の意義にわずかに触れるが、波及効果や雇用創出の具体的記述はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    半導体製造の高度化に対応する装置とあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    半導体業界の技術進歩に合わせた装置開発として、成長分野への対応がうかがえるが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及2

    千葉県松戸市の企業であることは分かるが、地域の特性を活かした付加価値創出の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は高品質な高周波整合器を製造するだけでなく、新たな販路の開拓が必要になると考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

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飼料専門家、養豚農家、排出事業者からなる「長崎県食品リサイクルループ高効率システム構築検討会」を発足し、調理くずと野菜くずを組み合わせて栄…

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岩手県サービス業(他に分類されないもの)平成26年度

顧客のニーズの先を見据えたカーライフサポートの充実

板金塗装専用工場を新築し、車両塗装と乾燥を行う塗装用スプレーブース、車両の骨格修正に使うフレーム修正機、コンプレッサーの3種の設備を導入し…

効果:フレーム修正作業時間 1.7時間→1時間

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。