ものづくり補助金平成27年度製造業千葉県

IT技術を活用した革新的な神輿提案ツールの開発と祭り・神輿文化の振興

有限会社中台製作所

この事例のポイント

  • 神輿の製作は昭和30年頃をピークに大幅に減少し、今では修復が大半になっている。
  • IT技術を活用し神輿を組み替えてイメージを伝えやすくするためのシミュレーションシステムを開発した。
  • 神輿のイメージが伝わりやすくなり商談のスピードが向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社中台製作所
所在地千葉県 市川市
業種家具・装備品製造業
従業員数19人
資本金500万円
設立1850年

事業の背景

行徳地域の産業であった神輿製作も老舗2軒が廃業し、業界を取り巻く環境は非常に厳しい。神輿の修復が大半を占め、神輿への関心も薄れている。その中で当社は職人を抱え一貫製作を行っている数少ない企業である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑神輿の製作は昭和30年頃をピークに大幅に減少し、今では修復が大半になっている。
  • 販路・情報発信神輿への興味や拘りも薄れており、職人を抱えて一貫製作している所はほぼ存在しない中で、製作工程や構造を現代の人に分かりやすく伝える手段が必要だった。

やったこと

IT技術を活用し神輿を組み替えてイメージを伝えやすくするためのシミュレーションシステムを開発した。実際の神輿パーツの解体模型や作業工程のパネルを展示した「神輿ミュージアム」を建設し、既存の顧客以外の来館者に神輿の製作について詳しく説明・紹介できるようにした。海外旅行客などを多く受け入れ、神輿の製作工程を見学してもらい、神輿の文化を国外にも発信していく考えである。

  • ソフト神輿組み替えシミュレーションシステム
  • その他神輿ミュージアム展示設備

事業の効果

神輿のイメージが伝わりやすくなり商談のスピードが向上した。神輿の構造や作業工程を丁寧に説明することで他社との差別化につながり、自社のブランドイメージ向上にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    課題の認識と解決修復が大半で製作が減少している課題はうかがえるが、高付加価値化や成長につながる具体的な事業計画の記述は乏しい。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性3

    伝統的な神輿製作を継承し、ミュージアム建設やシミュレーションで伝える方針が書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    職人による一貫製作は同地域でほぼ存在しないという強みと、神輿需要の減少という外部環境が書かれているが、競争優位の具体的分析は薄い。

  • 課題の認識と解決2

    修復が大半で製作が減少している課題はうかがえるが、高付加価値化や成長につながる具体的な事業計画の記述は乏しい。

事業の実現可能性2.5
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    職人を抱え一貫製作しているという人材面の記述はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    神輿の構造や製作工程を伝えることで商談が早まり差別化につながったと書かれ、選ばれる理由の一端は読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    ミュージアム建設やシミュレーションシステム開発は書かれているが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    神輿の製作・修復は伝統分野で普及度は低下しているが、一貫製作の希少性が述べられ、高付加価値化の趣旨もうかがえる。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    神輿文化の継承と海外旅行客への発信が述べられ、文化面の意義は読み取れるが経済波及の数値はない。

  • 費用対効果2

    商談スピード向上や差別化の効果は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値や費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    IT技術を活用したシミュレーションシステムの開発が書かれ、デジタル活用の要素はあるが、地域やサプライチェーンへの波及は不明。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    行徳地域の神輿製作の伝統を守り、見学者を呼び込む取組が書かれ、地域特性を活かす方向はうかがえる。

事業者の声

先人より受け継がれた伝統文化を時代と共に進化させ未来へとつなげる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。