ものづくり補助金平成27年度製造業千葉県

ホテルの客室稼働率向上に貢献する画期的な香水消臭剤の開発

株式会社アクティブ・21

この事例のポイント

  • ホテルで外国人観光客の香水臭を消す必要があるが、既存の消臭剤エアメッシュでは香水臭に充分な消臭効果が出ない。
  • 消費者の安全性、使用性、環境適合性を考慮し、ターゲットの臭いを消臭できるエタノール・水・界面活性剤の組み合わせを検討して100種類以上の配合案を作成した。
  • 香水臭に対応した新しい消臭剤「エアメッシュクリーン」の商品化にめどを付け、平成29年8月に販売を開始した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アクティブ・21
所在地千葉県 八千代市
業種その他の製造業
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

弊社は創業以来、食の安心・安全における環境衛生のパイオニアを目指し、天然抗菌アルコール製剤「ミクロキラー」、抗菌保鮮紙、天然植物性消臭剤「エア~メッシュ」などを販売してきた。千葉県内の某有名ホテルから、外国人観光客が宿泊した部屋の香水臭に苦労しているとの話を受けた。2020年東京オリンピックに向けて外国人観光客の増加が見込まれ、同様の声は今後増えると予想された。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術ホテルで外国人観光客の香水臭を消す必要があるが、既存の消臭剤エアメッシュでは香水臭に充分な消臭効果が出ない。
  • 生産能力お客様のニーズに応える新しい香水消臭剤を開発する必要性を以前から感じていた。

やったこと

消費者の安全性、使用性、環境適合性を考慮し、ターゲットの臭いを消臭できるエタノール・水・界面活性剤の組み合わせを検討して100種類以上の配合案を作成した。その中から3種に絞り込み、各300本の試作品を作製して300か所のお客様に配布し、アンケートで評価を得た。アンケート結果と社内評価を踏まえて1種類に絞り込み、新商品名「エアメッシュクリーン」を決定して商標出願した。香水はシャネル(ムスク系)を対象とし、5%の水溶液をターゲットとした。液体スプレーで噴霧し、高微細なミストを連続して噴霧できるスプレーボトルを採用した。試験機関で消臭効果のエビデンスを取得し、皮膚刺激性や誤使用時の安全性にも配慮した。

新しい製品・サービス:エアメッシュクリーン(香水消臭剤)

事業の効果

香水臭に対応した新しい消臭剤「エアメッシュクリーン」の商品化にめどを付け、平成29年8月に販売を開始した。タバコ臭も速効で消臭でき、持続性に優れ、従来商品より速乾性と持続性が向上した。商標も登録済みである。販売開始後は取引先が広がり、個人のお客様やホームセンターなどからの問い合わせや新規取引につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の環境衛生分野での取組や既存商品(ミクロキラー等)との関連は書かれるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外国人観光客増加の見込みと2020年東京オリンピックへの言及はあるが、競争優位性や自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    ホテルの香水臭という課題は示されるが、事業計画として高付加価値化や成長につながる実効性の記述は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社長と担当者の名前や従業員数5名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ホテル客室の香水臭への対応というターゲットと、300か所へのアンケートによるニーズ確認が書かれており、選ばれる理由も読み取れる。

  • 事業化までの道筋4

    配合検討100種類以上、試作3種を300か所配布、アンケート分析、商品化と進む段階と遂行方法が具体的に示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    消臭剤分野での独自の香水用消臭剤という位置付けは読めるが、同分野での高水準の高付加価値化や普及度の数値は示されていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    2020年東京オリンピックに向けた外国人観光客の増加への対応という社会的背景がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    千葉県内のホテルや大型ホームセンターとの取引が書かれ、地域の取引先展開がわずかにうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

既存の顧客に加えて新しい顧客にも使ってもらえるよう、東京ビッグサイトの展示会への出展など「エアメッシュクリーン」のPR活動を展開する。顧客ニーズを把握し、今後も顧客の役に立つ商品開発に取り組む。

事業者の声

お客様から「ニオイで困っています」との一言から生まれた新消臭剤「エアメッシュクリーン」はサンプルモニター等 実に多くの方々のご意見を頂戴し、製品化となります。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。