ものづくり補助金平成27年度製造業新潟県

レーザーマーカ導入による生産ライン最適化の実現

株式会社 片岡製作所

この事例のポイント

  • 名入れ工程が手作業で一本ずつ印字するため生産性が低く、後工程で作業の待ちが発生する場合があった。
  • 名入れ工程を機械化するため、レーザーマーカの機械装置を導入した。
  • 名入れ1時間当たりの出来高が6.7%向上し、不良率は80%まで改善した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 片岡製作所
所在地新潟県 燕市
業種金属製品製造業
技術分野デザイン,表面処理
従業員数31人
資本金3,000万円
設立1972年

事業の背景

業務用の自社ブランド包丁の製造と販売を中心に事業を行っている。調理道具の品質管理は国内だけでなく海外ユーザーからも強く求められている。近年は設備投資による機械化を進めて効率化を図ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力名入れ工程が手作業で一本ずつ印字するため生産性が低く、後工程で作業の待ちが発生する場合があった。
  • 品質・精度手作業のため印字ムラや文字ズレなどの不良が発生し、品質を均一にできなかった。
  • 品質・精度使用する材料によっては印字が鮮明にできないことがあった。
  • 生産能力海外ユーザーからも求められる品質管理に対応するため、生産体制の強化が課題だった。

やったこと

名入れ工程を機械化するため、レーザーマーカの機械装置を導入した。これまでは電気腐食により作業者が製品へブランドマーク等を一本ずつ手作業で印字していた。レーザーマーカの導入により、生産性と品質の向上を実現した。

加工機レーザーマーカ

新しい製品・サービス:包丁製造技術を用いたステーキフォーク・ナイフ。複合材のダマスカス鋼を鍛造して現れる波紋模様が特徴で、心材の緻密さと均一性を高め、切れ味の良さを実現している。

事業の効果

名入れ1時間当たりの出来高が6.7%向上し、不良率は80%まで改善した。後工程の待ち時間も緩和され、生産ラインの最適化が図られた。印字の鮮明度とバラツキが改善して品質が均一になり、納期も短縮されたことで他社との競争力が向上するとしている。増加傾向にある受注に対応でき、オペレーターの新規雇用にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の包丁製造や機械化による効率化の取組は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明確に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外ユーザーからの品質管理要求や増加傾向の受注に触れ、自社の強みとして品質とブランドに言及している。

  • 課題の認識と解決4

    名入れ工程の生産性低下や不良率、後工程の待ち時間という課題を明示し、レーザーマーカ導入で解決する計画になっている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1時間当たり出来高6.7%向上、不良率80%までの改善という数値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    オペレーターの新規雇用に触れるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    鮮明な印字とブランド名の強さが品質面の訴求として示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は海外見本市での発表や国内販路開拓を進めるとあるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ダマスカス鋼を使った鍛造の波紋模様の包丁やフォーク・ナイフなど高付加価値品の開発が書かれているが、市場の普及度との比較は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    新規雇用や地域の製造業の機械化に触れるが、国が補助する波及効果や社会的インフラとしての理由は明確ではない。

  • 費用対効果3

    出来高向上や不良率改善の数値はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    燕市の金属製品製造という地域性に住所の記載があるが、地域特性を活かした経済成長への寄与は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は海外見本市での発表を皮切りに、国内でも新たな販路開拓を行う計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。