ものづくり補助金平成27年度情報通信業新潟県

安全、環境まで意識した除雪費集計システムの構築、販売

株式会社 長岡計器

この事例のポイント

  • 除雪車の燃料費とCO2排出量を減らし、環境対策と経費削減に取り組む必要があった。
  • 除雪車のエンジン回転数やアイドリング時間を管理し、燃料費とCO2排出量を削減する新システムを開発した。
  • 除雪車の燃料費は1時間当たり1.4ℓ(5.3%)削減され、CO2排出量も1時間当たり3.619kg(5.3%)低減して環境への貢献ができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 長岡計器
所在地新潟県 新潟県長岡市
業種情報サービス業
従業員数11人
資本金1,000万円
設立1973年

事業の背景

各自治体の除雪車集計システムは、除雪費用の精算業務の効率化に主に焦点が当てられていた。近年は車両のコスト管理や安全管理への意識が高まっている。豪雪地帯にある同社は、こうした中で除雪車の運行管理に着目した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算除雪車の燃料費とCO2排出量を減らし、環境対策と経費削減に取り組む必要があった。
  • その他除雪車の交通事故を防ぎ、事故修理費を減らす仕組みが求められていた。
  • コスト・採算除雪作業の実作業時間と回送時間が把握しにくく、除雪委託費用を正確に算出しにくかった。

やったこと

除雪車のエンジン回転数やアイドリング時間を管理し、燃料費とCO2排出量を削減する新システムを開発した。ドライブレコーダー機能により事故時の映像を残し、客観的な事故分析と迅速な事故対応を可能にした。運転映像を使った事故防止講習会も開けるようにした。作業センサーや車両から実作業時間と回送作業時間を自動的に信号取得し、作業実態を把握・管理できるようにした。開発にあたっては新潟県の自治体や企業を中心にヒアリングを行い、その結果を反映した。

その他燃費削減装置
その他ドライブレコーダー装置
ソフト除雪費集計システム
検査測定作業センサー
その他防水ボックス
その他車内カメラ

新しい製品・サービス:安全、環境まで意識した除雪費集計システム

事業の効果

除雪車の燃料費は1時間当たり1.4ℓ(5.3%)削減され、CO2排出量も1時間当たり3.619kg(5.3%)低減して環境への貢献ができた。事故対応が迅速になり事故防止対策も強化された。車載器の防雪防水性も向上した。回送作業と実作業を区別できるようになり、除雪委託費用の正確な算出が可能になった。車内カメラの映像により、ベテラン作業員の技術を若手へ指導・継承できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性2

    除雪車の運行管理に着目した経緯は書かれているが、過去の取組や事業との一貫性は具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自治体・企業へのヒアリングを実施し、新潟の豪雪地帯での導入と全国展開の見込みに触れており、外部環境と自社の強みへの言及がある。

  • 課題の認識と解決4

    除雪車の燃料削減や事故対応の課題を挙げ、燃料1時間当たり1.4ℓ(5.3%)削減などの数字で解決策を示している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    燃料1時間当たり△1.4ℓ(5.3%)、CO2△3.619kgの削減実績が数字で示され、賃上げ目標の記載はない。

  • 事業を進める体制2

    開発体制や人材、事務処理能力について記載はなく、ヒアリングを実施したことのみ読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    除雪車の燃費・事故防止・作業実態把握という機能と、自治体や企業のニーズ、展示会でのPRが書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    販路開拓のための展示会参加準備や今後の改良方針は書かれているが、スケジュールや具体的な課題解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    除雪車の運行管理システムという分野は一般的な普及度が不明だが、ISO環境経営の導入観点などに触れ、新規性は中程度に読める。

公的補助の必要性87%
  • 波及効果・雇用4

    除雪車のCO2削減や事故防止の効果が地域と環境への貢献として示され、豪雪地帯での全国展開の可能性にも言及している。

  • 費用対効果5

    燃料費1時間当たり5.3%削減、CO2低減、回送と実作業の峻別による委託費の正確な算出など、費用対効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献4

    ドライブレコーダーや作業センサーによる作業実態の自動把握、映像を用いた技術継承など、デジタル技術の活用が具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    豪雪地帯の新潟での導入を起点に全国展開を見込むと書かれ、地域特性への言及はあるが、雇用や地域成長への効果は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新潟での導入が進めば全国にも展開できると考えており、現在は販路開拓のため各種展示会への参加を準備している。ISO環境経営の導入観点からPRになる可能性もあり、導入先の環境面の取り組みを支えるよう改良を続ける方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。