ボーイング737:機械加工部品の増産対応及び生産性の強化
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
株式会社鯖江工業所
成果加工時間 34時間→8時間
| 事業者名 | 株式会社鯖江工業所 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 鯖江市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
鯖江工業所は、顧客メーカーの製造工程で省力化を図るための機器・装置を、要望に沿って設計・製作している。IoTが加速する近年は、電子部品の製造関連企業からの依頼が増えている。自動車や通信機器に搭載される電子部品の多くにはメッキ処理が行われ、その処理ラインの製造ではチタン材の加工が避けて通れない。今後もメッキ処理部品以外でチタン材加工の需要が増えると見込まれている。
抱えていた課題
やったこと
チタン材の加工に対応するため、複合的な機能を備えた最新のCNC旋盤を導入した。旋削や穴開けなどを行える機種で、チップの交換時期も教えてくれる。自動プログラミング機能により、誰が操作しても均一な品質の製品を一定のスピードで生産できるようになった。導入した複合旋削加工機能を活用し、目標を上回る7〜8μmの誤差で安定して加工できるようになった。小さなチタン材はメガネ製造の現場で加工されてきたが、大きなものは難易度が高いため、今回の導入で社内対応が可能になった。
加工時間の短縮と作業工程の簡略化により、人件費部分の製造コストが下がり、部品1個当たりのコストが大幅に削減された。加工精度も目標を上回り、外注や二度の作業が不要になって社内でスピーディーに処理できるようになった。これによりチタン材の加工が社内で対応可能になり、顧客の要求に柔軟に応えられる体制が整った。今後は受注する分野がさらに広がることが期待される。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
省力化機器の設計・製作を本業とし、近年増えた電子部品関連の依頼に応えるためチタン加工用CNC旋盤を導入したと書かれており、事業との一貫性がある。
チタン加工は難度が高く、メガネ分野の小物加工の蓄積がある一方、大物は1社では難しかったと書かれ、その中で同社が大物加工に挑戦して成功した点が強みとして読み取れる。
外注や2度分けの工程が一度で済むようになり、人件費を含むコストを下げた点から、課題を認識し解決する計画となっていることが読み取れる。
部品1個当たり347,300円が253,700円へ下がり、加工時間は34時間から8時間に削減された実績が示されており、目標達成の見込みが高い。
操作者による品質のばらつきを抑える自動プログラミング機能が導入されたとあるが、人材や事務処理体制についての記述は薄い。
メッキ処理ラインの製造で避けられないチタン加工の需要があり、今後も増えると見込まれると書かれ、ニーズの裏付けがある。
今後チタン加工の受注分野が広がることが期待されると書かれているが、遂行方法やスケジュールの具体的な記述はない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
チタンは硬度や耐熱性に優れる一方、加工が難しく、大きなチタン材の加工は地域でも難度が高いとされ、高い技術を要する分野であることが読み取れる。
チタン材加工を社内で可能にし、地元のチタン関連企業への波及や受注分野の拡大が期待されると書かれており、地域への波及効果が読み取れる。
加工時間を34時間から8時間に削減し、部品1個のコストを約9万円下げたとあり、投資に対する効果が数字で示されている。
複合旋削やプログラミング機能の活用は示されるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献までは書かれていない。
IoTが加速する製造業で必須となるチタン材加工を社内で可能にしたと書かれ、製造業の高度化という成長分野への進出が読み取れる。
鯖江のメガネ産業で培われたチタン加工の地域の強みを生かし、大物加工に挑戦して地元企業への発奮材料になると書かれている。
今後は受注する分野がさらに広がることが期待される。
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ボトルネックとなっていた柄合わせ裁断工程と玉縁製作工程に、最新の自動裁断機と自動玉縁機を導入した。
効果:玉縁ポケットのゲージ交換時間 90分→45分