ものづくり補助金平成27年度製造業福井県

デスクトップ型・新世代彫刻マシンの導入による眼鏡用異型リム線模様付け見本の作製

株式会社リム精工

この事例のポイント

  • 眼鏡用メタルフレームの模様リム線について、取引先から新しい模様の問い合わせが増えていたが、模様の見本を提示するまでに多くの時間を要していた。
  • デスクトップ型・新世代彫刻マシンを導入し、模様の判りやすい立体見本を短時間で作成できるようにした。
  • マシン導入により立体見本の製作スピードが大幅に向上し、取引先のデザイン試作にかかる時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社リム精工
所在地福井県 鯖江市
業種金属製品製造業
技術分野立体造形
従業員数12人
資本金1,000万円
設立1952年

事業の背景

眼鏡のメタルフレーム全体の需要は減少傾向にあるが、模様リム線を施したメタルフレームは増加傾向にある。取引先のメーカーや海外バイヤーから新しい模様のリム線の問い合わせが増えていた。同社は地元福井県の伝統的工芸品への模様リム線の転用も期待できると見ている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術眼鏡用メタルフレームの模様リム線について、取引先から新しい模様の問い合わせが増えていたが、模様の見本を提示するまでに多くの時間を要していた。
  • 納期・工程受注した模様の見本を取引先に提示するまでに時間がかかり、材料ロスも出ていた。

やったこと

デスクトップ型・新世代彫刻マシンを導入し、模様の判りやすい立体見本を短時間で作成できるようにした。取引先の要望に合わせたデザイン試作にかかる時間を大幅に短縮し、ビジネスチャンスを逃さない積極的な提案が可能になった。ヨーロッパで開催される展示会への出展や、海外メーカーへの直接的な技術アピールにより海外市場の新規獲得に取り組んでいる。越前漆器とコラボレーションした製品の開発にも着手した。

  • 加工機デスクトップ型・新世代彫刻マシン

新しい製品・サービス:模様リム線を用いた眼鏡、越前漆器とのコラボレーション製品(漆を塗った眼鏡フレーム、装飾性の高いリム線を用いたトレーなど)

事業の効果

マシン導入により立体見本の製作スピードが大幅に向上し、取引先のデザイン試作にかかる時間が大幅に短縮された。材料ロスもゼロ化につながっている。顧客へ正確でリアリティのある提案が可能になり、イメージ違い等による商談ロスの減少や打ち合わせ時間の短縮も図られ、受注のスピード化につながっている。自社ブランドの立ち上げや異業種との商品開発も積極的に展開している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性模様リム線の需要増やヨーロッパ展示会出展、海外メーカーへのアピールなど、外部環境と自社技術の強みを踏まえた記述がある。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け受注した模様の立体見本を短時間で提示でき、商談ロスの減少や打ち合わせ時間の短縮につながると具体的に書かれている。
  • 4
    新しさ・高付加価値眼鏡のメタルフレームは減少するなか模様リム線は増加傾向にあり、越前漆器との異業種コラボなど高付加価値化の方向が書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標高付加価値の創出や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかに事業拡大の方向性がうかがえる程度。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    眼鏡用模様リム線の即応力強化が事業の柱と読めるが、過去の取組との連続性や経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    模様リム線の需要増やヨーロッパ展示会出展、海外メーカーへのアピールなど、外部環境と自社技術の強みを踏まえた記述がある。

  • 課題の認識と解決3

    デザイン試作の時間短縮や材料ロスのゼロ化など課題解決は読めるが、数値を伴う高付加価値化の計画は示されていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値の創出や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかに事業拡大の方向性がうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    従業員12名で約200工程の眼鏡生産を支える技術力があると読めるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    受注した模様の立体見本を短時間で提示でき、商談ロスの減少や打ち合わせ時間の短縮につながると具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として異業種転用や自社ブランド確立が示されるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    眼鏡のメタルフレームは減少するなか模様リム線は増加傾向にあり、越前漆器との異業種コラボなど高付加価値化の方向が書かれている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地元福井県の伝統的工芸品との連携や越前漆器とのコラボが述べられ、地域への波及がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    デスクトップ型新世代彫刻マシンというデジタル機器の活用は読めるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は具体的ではない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    福井県鯖江市の眼鏡産業と伝統工芸を活かした事業と読めるが、雇用創出や地域経済成長への寄与は数字で示されていない。

今後の展望

ニーズへの即応力と多彩なデザインでビジネス機会を創出し、模様リム線の異業種転用で新たな価値を創造する。オリジナルの模様リム線とフレームデザインの自社ブランドを確立することを目指している。

事業者の声

どこにも負けない発想力と技術力が信条!

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。