ものづくり補助金平成27年度建設業山梨県

革新的な地盤調査機を導入し、地盤の見える化で 地盤改良サービスの受注拡大を図る

株式会社アースフレンドカンパニー

この事例のポイント

  • 従来のスウェーデン式サウンディング試験は、ロッドの荷重や回転数で強度を測り、土質は調査員の摩擦音の判定に頼るため、砂質土と粘性土を判別しにくい。
  • 最新型のスウェーデン式サウンディング(SWS)地盤調査機と土壌採取治具を導入した。
  • 新型SWS試験機の導入により、住宅などの小規模建築物の地盤を高精度に見える化できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アースフレンドカンパニー
所在地山梨県 中央市
業種総合工事業
従業員数17人
資本金1,000万円
設立1967年

事業の背景

同社は1941年(昭和41年)に現社長の父が有田建設として創業し、平成4年に現社長が就任して多くの公共工事や民間工事を手掛けた。不況や公共工事の減少で業界の状況が厳しさを増す中、平成20年に株式会社アースフレンドカンパニーを立ち上げ、戸建て住宅などの小規模建築物の軟弱地盤改良工法「ハイスピード(350)工法」に取り組んでいる。県内の地盤改良率は15%程度だが、同社は県内シェアの50%を手掛けている。想定商圏の山梨・長野・静岡3県の市場規模は、地盤調査業務が約7.7億円、地盤改良工事業務が約41.1億円とされる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来のスウェーデン式サウンディング試験は、ロッドの荷重や回転数で強度を測り、土質は調査員の摩擦音の判定に頼るため、砂質土と粘性土を判別しにくい。
  • 品質・精度従来の試験では土質の正確な把握と土壌採取ができず、許容沈下量を測定できないため、宅地地盤の約60%が安定性を判断できないグレーゾーンとされている。
  • コスト・採算ボーリング調査は1件あたり20万円程度かかり、戸建て住宅では利用されていない。
  • 新製品・新技術地盤の見える化を可能にする調査機器や手法がなく、他社との差別化や新たな受注につながりにくい。

やったこと

最新型のスウェーデン式サウンディング(SWS)地盤調査機と土壌採取治具を導入した。試験機はロッド先端の荷重、1回転の沈下量、25cm貫入ごとにロッドを1cm引き上げた際の最大・最小・平均トルクを計測し、周面摩擦の影響を避けて深度ごとの土の強度を推定する。土質はローム、砂質土、粘性土、腐植土、盛土の5種類を判別でき、腐植土も正確に判別できる。土壌採取治具で採取した土の土質試験で含水量を測り、沈下量を求める。導入機で検証した結果、専門家の測定値と比べて誤差10%以内で土質判定と地盤強度・圧密沈下量の算定ができた。地盤調査報告書と圧密沈下検討書で地盤の状態を顧客に提示し、3万円以内で提供している。

検査測定最新型スウェーデン式サウンディング地盤調査機(新型SWS試験機)
検査測定土壌採取治具

新しい製品・サービス:革新的な地盤調査機及び手法による地盤の見える化を活かした地盤調査サービス

事業の効果

新型SWS試験機の導入により、住宅などの小規模建築物の地盤を高精度に見える化できるようになった。土質判定の精度が高まり、誤差10%以内で地盤強度や圧密沈下量を算定できるため、顧客満足度と品質が向上した。ボーリング調査並みの土質判別を低価格で提供でき、高精度な地盤調査から地盤改良工事までの一貫提供が可能となり、新たな受注と既存事業の販路拡大につながった。

今後の展望

  • 目標:地盤調査の費用 20万円→3万円

事業者の声

こうして見ると、うちでやっていることは全部、環境に良いことばかりなんです

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。