ものづくり補助金平成28年度建設業香川県

建築用鉄筋自動切曲加工機及び鉄筋溶接機の導入による鉄筋の自社加工技術の確立

旭工業株式会社

この事例のポイント

  • 自社工場を備えておらず、鉄筋材の加工を外注に頼らざるを得なかった。
  • 建築用鉄筋自動切曲加工機及び鉄筋溶接機を導入し、鉄筋の自社加工体制を確立する。
  • 従来型機種の限界であった直径最大32mmを大きく上回る鉄筋加工が可能になり、高速道路や橋梁工事にも参入できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名旭工業株式会社
所在地香川県 丸亀市
業種総合工事業
技術分野精密加工
従業員数29人
設立2013年

事業の背景

創業の翌年の平成26年度に香川県内鉄筋工事有力企業(売上5百万円以上)30社中14位、平成27年度は6位にランク付けされるまで急成長した。一方で自社工場がなく、鉄筋材加工を外注に頼っていた。平成29年2月に作業工場を新設した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力自社工場を備えておらず、鉄筋材の加工を外注に頼らざるを得なかった。
  • 生産能力外注業者の都合で対応できず、受注の引き合いを逃す機会損失が発生していた。

やったこと

建築用鉄筋自動切曲加工機及び鉄筋溶接機を導入し、鉄筋の自社加工体制を確立する。導入する設備は、鉄筋自動切断機(型式:TFC-M-H)、鉄筋自動曲装置(型式:TBS-25-1A)、型式TRB-10-5IIの装置、ダイヤル式鉄筋曲機(型式:B-40SII)、自動溶接機(型式:SY-D1000-2D-2000-1P)である。これにより自社で設計から加工・施工までの一貫した鉄筋工事が可能になる。技術の向上も積極的に推進し、顧客の多様なニーズに柔軟に応えることで受注拡大を図る。

加工機鉄筋自動切断機(型式:TFC-M-H)
加工機鉄筋自動曲装置(型式:TBS-25-1A)
加工機型式TRB-10-5IIの鉄筋加工装置
加工機ダイヤル式鉄筋曲機(型式:B-40SII)
加工機自動溶接機(型式:SY-D1000-2D-2000-1P)

事業の効果

従来型機種の限界であった直径最大32mmを大きく上回る鉄筋加工が可能になり、高速道路や橋梁工事にも参入できる体制が整った。建造物の老朽化や南海トラフ地震などに備えた防災対策のリフォームやメンテナンス分野にも進出が可能になった。外注コストが抑えられ、収益につながった。県内同業会社との連携や大手ゼネコンへの営業により、市場拡大も見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業翌年から急成長し鉄筋工事で県内6位に入ったとあり、鉄筋工事の受注拡大という事業の延長線上に設備導入が位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外注業者の都合で受注機会を逃したという課題と、直径32mm超の加工や高速道路・橋梁参入に触れており、強みの拡大は読み取れるが市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    外注依存による機会損失という課題を示し、自社加工で外注コストを抑え収益につなげたと成果を書いており、課題と解決の対応が明確。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    工期短縮やコスト低減を目指すとあるが、具体的な数値目標や付加価値額の目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    平成29年2月に作業工場を新設し、従業員29名で事業を行っていると読み取れるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の注文に柔軟に対応する、県内同業との連携や大手ゼネコンへの営業といった顧客像は示されているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    設計から加工・施工までの一貫体制を作るという方向性は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    鉄筋自動切曲加工は一般的に普及した分野とは書かれておらず、直径32mm超の加工が可能になったと述べる程度で、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    防災対策やリフォーム・メンテナンス分野への進出や南海トラフ地震への備えに触れているが、波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    外注コストを抑えて収益につながったとあるが、補助金額や付加価値増加の数値がなく費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    香川県内での地域の有力企業として成長し、県内同業会社との連携を挙げており地域経済への寄与はうかがえるが、具体性は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

県内同業会社との連携に加え、大手ゼネコンへの営業を進めることで市場拡大を見込んでいる。

事業者の声

ものづくりに対する情熱は誰にも負けない使命と誇りを持ち、お客様に真心で応えていく。信頼を寄せていただいているお客様に真心でお応えしたい。そんな使命感と誇りを持った「ものづくり」を追求する情熱は、誰にも負けないと自負しております。こうした心組と気概が、高い施工技術として結実すると確信しております。まだまだ未熟な会社ではありますが、お客様に求められる「技術」、喜ばれる「品質」、信頼される「企業」の創造、また地域社会に貢献できますよう、全社員一丸となって精進してまいります。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。