ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)山梨県

顧客自身が薬剤を使わずに害虫駆除作業を実施するサービスの普及

ティーエーシー武田消毒株式会社

成果フィールドテストの総合評価は合格点の75%を上回る79.2%

この事例のポイント

  • 宿泊施設で増えているトコジラミの駆除には、既存の方法では薬剤処理が必要で、シミや臭いが残り一週間前後部屋が使えなくなるという課題があった。
  • 薬剤を使わずにトコジラミを駆除するため、食品工場で使われるドライアイスによる殺虫を応用し、中型ドライアイス噴霧機を採用した。
  • フィールドテストの総合評価は合格点の75%を上回る79.2%。薬剤を使わずにトコジラミを駆除でき、発生時に素早く駆除できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名ティーエーシー武田消毒株式会社
所在地山梨県 甲府市
業種その他の事業サービス業
従業員数32人
資本金2,500万円
設立1979年

事業の背景

ティーエーシー武田消毒は1976年に創業し、害虫駆除、清掃、殺菌業務を中心に、飲食店や食品工場、病院、宿泊施設などでサービスを提供している。数年前から宿泊施設からトコジラミの駆除依頼が多くなった。薬剤を使いたくないという顧客ニーズも広がっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術宿泊施設で増えているトコジラミの駆除には、既存の方法では薬剤処理が必要で、シミや臭いが残り一週間前後部屋が使えなくなるという課題があった。
  • その他

やったこと

薬剤を使わずにトコジラミを駆除するため、食品工場で使われるドライアイスによる殺虫を応用し、中型ドライアイス噴霧機を採用した。噴霧機を背負えるよう背負子スタイルのキャリアを試作開発し、扱いやすさを改良した。導入時に社員が説明と実演を行い、顧客自身が駆除作業を行えるようにした。宿泊施設3社の客室でフィールドテストを行い、機能面、作業性、駆除効果を評価したところ、総合評価は合格点の75%を上回る79.2%を得た。

その他中型ドライアイス噴霧機
その他噴霧機用キャリア(背負子スタイル)

新しい製品・サービス:薬剤を使わずに顧客自身がトコジラミを駆除できるドライアイス噴霧機とキャリアを用いたサービス

事業の効果

  • フィールドテストの総合評価は合格点の75%を上回る79.2%

薬剤を使わずにトコジラミを駆除でき、発生時に素早く駆除できるようになった。薬剤による部屋の使用停止がなくなり、コストも軽減できる。顧客の立場に立った新たなサービスとして2019年から本格的な営業を計画している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    「顧客の立場に立ったサービスを追求」という従来の方針の延長で今回の開発を位置付けているが、経営戦略上の明確な位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    薬剤を使わず顧客自身が駆除できるサービスは業界初とされ、フィールドテストで総合評価79.2%を得た点から競争優位性がうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    薬剤処理では一週間前後の部屋使用不可が損失になるという課題を明示し、2019年からの本格営業で解決策を示している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員32人で、導入時の社員による説明・実演や月1回の全社員勉強会など、遂行体制の一端は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け5

    宿泊施設の薬剤忌避ニーズを背景に、3社での客室フィールドテストと79.2%の評価という数字で顧客ターゲットと選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋4

    2019年からの本格営業、1年に1回の全客室定期点検、年間を通じた予防スケジュールなど、遂行方法と時期が具体的に書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    薬剤を使わずに中型ドライアイス噴霧機を背負い式で使う駆除サービスは、これまでなかったスタイルだと明記されている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    外来種や外国人観光客増加による害虫問題への言及はあるが、国が補助する理由としての波及効果や雇用創出は書かれていない。

  • 費用対効果3

    顧客が自ら駆除することでコストを軽減できると述べているが、補助金額に対する効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    既存の殺虫用ドライアイスを応用した中型噴霧機と、顧客自身が作業するサービス形態という新しいビジネスモデルが読み取れる。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    外国人観光客の増加で宿泊施設の害虫対策需要が増えたとの記述はあるが、市場成長や構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

2019年から本格的な営業活動を開始する計画である。

事業者の声

今回の取り組みも、その考えが根本にあります

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

青森県サービス業(他に分類されないもの)平成26年度

再生エネルギーを熱源とした自動車蓄熱乾燥室の試作開発

ポンプで地下水を汲み上げ、自動循環式太陽熱温水器と木質バイオマスボイラーに送って得た温水を蓄熱乾燥室に循環させ、床面に配管を這わせて室内を…

効果:鈑金塗装1台当たりの燃料費 5,000円→500円

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。