ものづくり補助金平成27年度製造業山梨県

新型商用車用部品の量産に伴う最新設備導入による生産性向上事業

三栄工業株式会社

成果マシニングセンタ数 2式→3式

この事例のポイント

  • 既存の設備では生産能力が不足し、新型商用車向けベアリングハウジングの量産依頼に間に合わない。
  • NC旋盤1式と立形マシニングセンタ2式を導入し、工程集約による省人化・高効率化を図った。
  • マシニングセンタ数 2式→3式。工程集約と設備増強により生産能力と生産効率が向上し、ベアリングハウジングの量産依頼に対応できる体制をつくった。

事業者のプロフィール

事業者名三栄工業株式会社
所在地山梨県 大月市
業種電気機械器具製造業
技術分野機械制御
従業員数69人
資本金3,000万円
設立1948年

事業の背景

昭和23年創業の金属加工メーカーで、ターボチャージャー用部品のベアリングハウジングを手掛けてきた。自動車業界では燃費改善のためターボチャージャーの需要が伸びている。新型トラックや新型バスなど大型車に搭載される部品の量産を打診されたが、従来の設備と工程では対応できなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の設備では生産能力が不足し、新型商用車向けベアリングハウジングの量産依頼に間に合わない。
  • 生産能力製造工程は切削・穴明・洗浄気密の3工程で計9式の機械を要し、リードタイムは最長で約30分と生産性が低い。
  • コスト・採算製造工程に4名を配置しており人件費がかさみ、収益性が低くコスト競争力の確保が難しい。

やったこと

NC旋盤1式と立形マシニングセンタ2式を導入し、工程集約による省人化・高効率化を図った。本社第三工場に増設する生産ライン用のスペースを確保するため工場内のレイアウトを変更した。工程集約を可能にする特注の専用工具を自社で設計し、外注先で2本作成した。穴明工程で発生したロータリーテーブルと工具の干渉には、立形マシニングセンタ1式を増設し3式で穴明工程を分散させて対応し、加工時間の短縮を図った。

加工機NC旋盤
加工機立形マシニングセンタ
金型工程集約用特注工具

事業の効果

  • マシニングセンタ数 2式→3式

工程集約と設備増強により生産能力と生産効率が向上し、ベアリングハウジングの量産依頼に対応できる体制をつくった。加工時間が短縮され、コスト競争力の強化を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性87%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来69年、現場の品質・納期・コストを軸に継続してきた経緯が書かれ、ベアリングハウジングの量産対応が既存事業の延長と読める。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    中国価格に対抗するためのコスト競争力強化と、他社にない独自工程集約の取組が書かれ、強みを活かす方向が読み取れる。

  • 課題の認識と解決5

    量産打診に対し工程数9式・リードタイム最長約30分・4名配置といった現状課題が具体的に示され、工程集約と設備導入で解決する計画が読める。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産能力の増大やコスト競争力強化は書かれているが、目標値や付加価値額・賃上げの数値は示されておらず具体性が薄い。

  • 事業を進める体制3

    専用工具の設計・外注、工場レイアウト変更、社員の意識共有は書かれるが、体制や人材計画の詳細は読み取りにくい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客は新型商用車メーカーで、価格と納期が求められる点は書かれるが、ターゲットとニーズの裏付けは概略にとどまる。

  • 事業化までの道筋3

    専用工具の干渉問題と加工機増設による対応は書かれるが、中長期の検証や詳細スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ターボチャージャー部品は需要が伸びていると書かれるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準までは示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    自動車業界のダウンサイジング需要に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    コスト競争力や生産効率の改善は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    独自技術による工程集約は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    山梨県大月市の地元企業とは書かれるが、地域特性を活かした付加価値や地域経済への牽引は具体的に示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

製造の現場に毎日いて気がついたんです。この仕事が好きだ。面白いって。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。