ものづくり補助金平成27年度製造業長野県

複合加工及び加工径拡大のため旋盤複合加工機を導入し顧客の要求に応え、事業拡大を図る

有限会社小林精螺製作所

成果加工可能径 25mm→32mm

この事例のポイント

  • 加工径の拡大や高度な複合形状品の加工ができず、顧客の要求に応えきれなかった。
  • 直径32ミリまで加工できる7軸タイプの最新鋭複合加工機を導入した。
  • 加工可能径 25mm→32mm。最新の旋盤複合加工機の導入により加工径が拡大し、加工時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社小林精螺製作所
所在地長野県 長野市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数6人
資本金300万円
設立1956年

事業の背景

創業は1956年で、直径25ミリ以下の小型金属部品の高精度加工を主力としてきた。電気・機械部品や自動車・建設機械・産業機器向けに実績を上げてきた。リーマンショック以降、主要顧客だった大手企業の海外生産シフトにより受注が激減し、業績が悪化した。その後持ち直したものの、必死の営業活動を強いられた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力加工径の拡大や高度な複合形状品の加工ができず、顧客の要求に応えきれなかった。
  • コスト・採算手作業によるバリ取り工程に多くの手間と時間がかかり、コストが大きかった。
  • 納期・工程コストダウンと納期前倒しを求める厳しい顧客要求に応える必要があった。

やったこと

直径32ミリまで加工できる7軸タイプの最新鋭複合加工機を導入した。加工時間を大幅に短縮し、後加工であるバリ取り工程を削除できるようにした。価格競争力の強化と生産性の向上を図った。今後は複雑加工品や難削材部品の取り込みも計画している。

加工機7軸タイプの最新鋭複合加工機(旋盤複合加工機)

事業の効果

  • 加工可能径 25mm→32mm
  • バリ取り作業 4,000回/月→0回/月

最新の旋盤複合加工機の導入により加工径が拡大し、加工時間が大幅に短縮された。内径交差穴の面取りにも成功し、手動で行っていたバリ取り作業を省略できた。複雑な部品加工が可能になり、これまで辞退していた高度な部品加工にも挑戦できるようになった。価格競争力と生産性も向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    ろくろ旋盤からNC加工機へと設備を更新してきた歴史と、小径部品加工の実績がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    主要顧客の海外生産シフトによる受注激減の経験と、顧客の複合加工・加工径拡大の要求に応えるという課題認識が書かれている。強み・弱みの分析は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    加工径を直径32ミリまで拡大し、後加工のバリ取り工程を削除、加工時間を大幅に短縮するという課題解決策が具体的に示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    加工時間の大幅短縮や価格競争力強化は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値を数字で示す記述は見当たらない。

  • 事業を進める体制3

    三代続く金属加工技術者が新旧機械を使いこなしていると書かれているが、補助事業遂行の体制や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    直径25ミリ以下の小型部品の高精度加工に実績があり、顧客ターゲットは示されるが、ニーズの裏付けや選ばれる理由は整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    今後さらに複雑形状や難削材の加工機を導入する計画が語られているが、スケジュールや課題解決の方法は明確でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    高度複合形状品や難削材加工への取り組みが示されるが、同分野での高水準の高付加価値化・高価格化を示す数字は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    バリ取り工程の削除や加工時間の大幅短縮が示されるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新鋭の複合加工機導入による生産性向上は書かれているが、デジタル技術の活用や地域・サプライチェーンへの貢献は明記されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野市の小規模事業者であることはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後さらに複雑な形状や難削材の加工ができる機械を導入し、複雑加工品や難削材部品の取り込みを図る計画である。

事業者の声

加工径は広がりましたが、小さい部品に特化していく基本は変わりません。今回導入した機械で地道に実績をつくりつつ、ゆくゆくはさらに複雑な形状や難削材の加工ができる機械を導入したいと思っています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。