ものづくり補助金平成24年度大阪府

市街地駐輪場の景観美化とソフトを組み込んだ電磁ロック式サイクルラックの開発

株式会社アート

この事例のポイント

  • 受注の増加に対応する人材が不足しており、営業人員も足りず販売促進に進めない。
  • 周囲の景観に合う木目調の落ち着いた外観とするため、デザイナーと協働してデザイン性を高めた。
  • 景観に合う外観と、利用者のカードを鍵として使える電磁ロック式駐輪機の試作品が完成し、得意先からの評判は良好である。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アート
所在地大阪府 堺市
業種総合工事業
技術分野粉末治金
従業員数3人
資本金5,000万円
設立2012年

事業の背景

2012年11月設立の若い会社で、駐輪場設備を主力とし、門扉やフェンスなどエクステリアも扱い、建設業許可を得て施工まで手掛ける。取引先は大手ゼネコンの下請けが主である。駐輪場設備関連の売上は全体の70〜80%を占めるまでに成長している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能受注の増加に対応する人材が不足しており、営業人員も足りず販売促進に進めない。
  • 新製品・新技術試作品は完成したが、電磁ロックのカード読込時の例外対応でプログラム容量が増えてしまう課題がある。

やったこと

周囲の景観に合う木目調の落ち着いた外観とするため、デザイナーと協働してデザイン性を高めた。電磁ロックのシステムは自社で開発しきれない部分に大手メーカーの機材を活用し、製品レベルの引上げを図った。利用者が保有する免許証や買い物カードを鍵として登録できる駐輪機を開発し、デジタルサイネージの案内板を取り入れた。試作品を完成させたが、読込み時の多様なパターンへの対応は改善を継続している。

  • その他景観に合う駐輪場設備電磁ロック式駐輪機、デジタルサイネージ案内板

新しい製品・サービス:周囲の景観に合うデザインと電磁ロック式の駐輪機を兼ね備えた駐輪場設備

事業の効果

景観に合う外観と、利用者のカードを鍵として使える電磁ロック式駐輪機の試作品が完成し、得意先からの評判は良好である。自治体への営業展開を通じて開発製品第1号の受注を目指しており、東京オリンピックに向けた需要の取り込みが期待される。一方で販売促進にはまだ至っていない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    顧客とニーズの裏付け景観に合う外観と電磁ロックで自転車の鍵紛失問題を解決する点、東京や横浜の自治体の要望が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    イノベーションへの貢献電磁ロックでの利用者カード認証やデジタルサイネージの案内板が取り入れられており、デジタル活用がうかがえる程度である。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    設立は2012年11月で若い企業だが、駐輪場設備を主力に成長した経緯は書かれている。過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手ゼネコンとの販路確立と、景観に配慮した駐輪機の開発が強みとして書かれている。競争優位の根拠は定性的で数値はない。

  • 課題の認識と解決3

    課題は営業人員の不足と若手育成と明示されている。解決策は人材確保と体制構築の方向で、高付加価値化の計画としては具体性が薄い。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    従業員3人で人材不足が課題と明記され、営業人材の確保を急務としている。体制の確保は現状では不足していると読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    景観に合う外観と電磁ロックで自転車の鍵紛失問題を解決する点、東京や横浜の自治体の要望が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作品完成後に自治体へ早急にリリースする考えと東京オリンピックに向けた予算取りが書かれている。ただし課題の解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    景観に配慮した木目調の駐輪場設備は従来の建材むき出しの製品と一線を画すと書かれている。市場の普及度の数値は示されていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    東京オリンピックに向けた道路整備需要に対応するとあり、都市の景観改善という社会的理由が書かれている。経済波及効果の数値はない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    電磁ロックでの利用者カード認証やデジタルサイネージの案内板が取り入れられており、デジタル活用がうかがえる程度である。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    堺市の企業で、東京や横浜の自治体需要を見込む事業が書かれている。地域の特性を活かした雇用創出の記述は薄い。

今後の展望

自治体へ向けて開発した駐輪場設備を早急にリリースし、東京オリンピックに備えて早めの予算取りをしながら営業を展開し、開発製品第1号の受注を得たい考えである。

事業者の声

営業面に強みを持つ人材を確保し、また社会経験の浅い若手人材の育成を進めつつ、会社を成長軌道に乗せていきたい。そのためにも経験のある社員が若手人材を育てていくという体制を早い段階で構築したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。