多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
株式会社関西クラウン工業社
| 事業者名 | 株式会社関西クラウン工業社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 八尾市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 繊維加工 |
| 従業員数 | 7人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1950年 |
同社は1950年創業で、冷間鍛造加工によるソケットレンチなどの作業用工具を製造してきた特殊工具メーカーである。冷間鍛造は切りくずが出ないためコストを抑えられ、精度が高く品質も安定しており、建築現場や電気工事現場で使われてきた。現場の作業効率は工具の性能に大きく左右されるため、作業の効率化を次の事業テーマに据えた。
抱えていた課題
やったこと
屋外工事のナット締めに使う電動ドライバー用の補助工具を開発・生産した。1次試作では、アンカーボルトのネジの深さに関係なく使えること、多様な作業箇所に対応できる形状であること、作業が簡単かつ迅速で、トルクをロスなく伝達できることの3課題を満たした。2次試作では、ナットの締付け部分の連動ギアの歯たけを通常より0.3〜0.5mm短くし、3つのギアの歯面間とギア付きソケット差込み部分に適度な遊びを作った。これにより回転と連動駆動がスムーズになった。作業の安全性確保のため逆回転防止のラチェット機構を廃止し、ハンドル部分にはゴム製グリップを装着した。作業ミス防止のため中間ギア部分はソケット機構を設けず単なる穴にした。その結果、主要部品を3点削減しコスト低減にもつなげた。さらに3D制御で印字できるレーザーマーカーを導入し、表面処理後の刻印を可能にして打刻ミスによる不良品を防いだ。
新しい製品・サービス:電動ドライバー補助工具「こりゃナット君」
電動ドライバーとの併用により、入り組んだアングルや狭い作業空間、横位置での締緩作業でもスピーディーに作業できるようになった。部品点数の削減でコストが下がり、作業の安全性とミス防止も向上した。今後は既存取引先の自動車関連事業者や建設関連業者、ソーラー施工業者に加え、量販店やネット販売にも販路を広げる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1950年創業で冷間鍛造の工具製造を蓄積し特殊工具メーカーへ成長したとあり、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の明確な位置付けは書かれていない。
建築・電気工事現場での利用や自動車関連、建設、ソーラー施工業者など市場の動向に言及があるが、競争優位の根拠は強みとして概括的にしか書かれていない。
現場から挙がった設置工期短縮の課題を明確に捉え、ギア形状の変更や部品3点削減で安全性・ミス防止・コストの課題に取り組んだ過程が具体的に読み取れる。
5年後に1,000万円の売上を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠も薄い。
従業員7人の小規模事業所で試作開発を実施したとあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述は見当たらない。
現場作業の効率化という価値、工期短縮の業界要望、実作業での好評が具体的に書かれ、ターゲット顧客も建設・自動車関連などに整理されている。
1次試作から2次試作、量販店やネット販売、展示会の活用といった段階的な進め方は示されているが、スケジュールや中長期の検証内容は具体性が薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
工具の作業効率化という分野で、ナット締めの補助工具を新商品として開発したとあるが、市場の普及度や高付加価値化の水準は示されていない。
建設現場の工期短縮や作業効率化への寄与がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出などの公的支援の必要性は明示されていない。
部品3点削減によるコスト低減と不良品防止の効果は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値や生産性の数値は示されていない。
レーザーマーカーによる3D制御印字の導入が書かれているが、業界やサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献までは読み取れない。
ソーラー施工や建設関連など成長が見込まれる分野への展開がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。
八尾市の企業であることは示されるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出についての記述は読み取れない。
5年後に1,000万円の売上を目指し、量販店・ネット販売や展示会を活用して販路を拡大する。特殊治具工具の相談も増えているため、その分野にも注力する。
平成24年度の「ものづくり補助事業」に採択されたことにより、埋もれていたニッチな工具に光があたりました。
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
導入した粉体静電ガンは、粉状の塗料を帯電させて静電気で対象物へ効率良く塗装する設備で、塗装ガンの噴霧で行き届かない場所にも回り込んで付着す…
効果:ブロッキング廃棄塗料 800kg/年→100kg/年
ジルコニア素材の技工物をCAD/CAMで設計し、最終形態に近い形状に削り出したうえで、焼結・着色・最終仕上げまでを自社で行う体制を構築した。
効果:総作業時間 286分→256分