回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社モリ工業
成果サイクルタイム 120分→62分
| 事業者名 | 有限会社モリ工業 |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県 静岡市清水区 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,精密加工,立体造形 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 1987年 |
静岡市清水区に本社を置く有限会社モリ工業は、県内有数の産業用機械製造企業で、創業は昭和60年と比較的若い。顧客の要望に忠実で質が高く短納期である点が特徴で、顧客満足度も高い。主に自動車部品メーカー向けの組立機械を手掛け、中でも自動車照明器具の専用機械の受注が多い。受注量に対して供給が追いつかず、競争の激しい自動車産業で選ばれ続けるための付加価値向上も求められていた。
抱えていた課題
やったこと
大型マシニングセンターを導入し、複合加工を可能にした。事前に拡張したスペースへ配置後、テスト加工を実施し、加工手順の最適化を行った。組立及び在庫保管等のスペースを拡充し、人員も積極的に登用した。従来の5分の1のサイズとなるLEDダイオードを扱える精密部品の製造にも対応した高精度のマシニングセンターを導入した。旋盤・フライス加工の工程を複合マシニングセンターに集約し、作業時間の短縮と全工程の稼働力の改善を狙った。
| 加工機 | 大型マシニングセンター(複合加工対応) |
|---|---|
| 加工機 | 高精度マシニングセンター(LEDダイオード対応の精密部品加工用) |
| 加工機 | 複合マシニングセンター |
新しい製品・サービス:次世代型ヘッドライトの組立機械
複合加工によりボトルネック加工の段取りとプログラム入力が1回に短縮され、切削条件も改善して加工精度が安定した。サイクルタイムは従来の120分から62分へ短縮された。工程短縮により複雑な形状も高精度かつ短時間で行えるようになり、試作開発等の積極受注が可能になった。工場全体の生産性が上がり、新規案件に取り組む余力も生まれた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
自動車照明向け専用機械の受注が多く、次世代ヘッドライト組立機の開発で生産体制を再構築するとあり、事業の位置付けはうかがえる。
顧客対応力の高さによる受注増と、自動車産業で選ばれ続けるための付加価値向上の必要性は書かれているが、競合との比較や強み分析は薄い。
受注に生産が追いつかず機会損失があった課題に対し、ボトルネック加工の複合加工化で工程を改善した点が明確に書かれている。
サイクルタイムが従来の2工程120分から事業後62分へと約48%の作業率向上が実現したと数字で示されている。賃上げ目標は書かれていない。
積極的な人員の登用と組立・保管スペースの拡充を行ったとあるが、人材や事務処理体制の具体的な規模は示されていない。
LEDダイオードを扱える精密部品の製造や次世代ヘッドライト組立機など顧客ニーズは書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。
高精度マシニングセンターを事前にスペース拡張後に配置し、テスト加工で加工手順を最適化したという導入手順が具体的に書かれている。
社運を賭けた取り組みだったとあるが、財務状況や金融機関からの資金調達については書かれていない。
次世代ヘッドライト組立機や次世代レーザーヘッドライト用産業機械という分野に取り組むが、普及度や高付加価値化の水準は具体的に示されていない。
今後国内で普及するであろう次世代型ヘッドライトの量産化への貢献がうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述は書かれていない。
作業率向上や工場全体の生産性向上は示されるが、補助金投入額に対する付加価値額の増加など費用対効果の数値は書かれていない。
複合加工機の導入や自動化の研究はうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
次世代型ヘッドライトという成長分野への取り組みがうかがえるが、構造転換への言及は書かれていない。
静岡市清水区の地域企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への寄与は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
従業員の作業を自動化する研究を進めており、他社の加工の請負も行うなど、技術力を基盤とした新事業への取り組みを続ける。
工場全体の生産性が上がったので、新規案件に積極的に取り組む余力も出てきました。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
半自動アルマイトラインを稼働させ、純粋装置と超音波装置を取り付けて量産使用の目途を立てた。