ものづくり補助金平成27年度製造業静岡県

静岡県産の抹茶・いちご・みかんをふんだんに使用したスイーツの海外展開

株式会社高柳製茶

成果包装作業の速度 1倍→10倍

この事例のポイント

  • 県外産の抹茶を使用していたため、静岡県産にこだわったスイーツとしての訴求が弱かった。
  • 静岡県産の抹茶・いちご・みかんを使用したスイーツの新商品『cha・tsubu』を、県内公的機関や企業と連携して開発・製造した。
  • 包装作業の速度 1倍→10倍。自動包装機とラベルプリンタの導入により包装工程の作業時間が短縮され、包装作業の速度が10倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社高柳製茶
所在地静岡県 牧之原市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
資本金1,000万円
設立1902年

事業の背景

当社は明治35年創業の製茶卸メーカーで、静岡県牧之原市産の荒茶を仕入れて製茶・袋詰めし、卸・小売りを行っている。卸売りは当社売上げの26%を占め、小売りと通信販売は25%を占める。菓子製造メーカーとの共同開発による緑茶系スイーツも伸びており、店舗売上比率は40%を超える日もある。主力の『お茶つみダックワーズ』は発売から5年で100万個を売り上げる人気商品となった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術県外産の抹茶を使用していたため、静岡県産にこだわったスイーツとしての訴求が弱かった。
  • 品質・精度包装作業が間に合わないため外箱のまま販売しており、パッケージデザインは好評だが高級感に欠けていた。
  • 生産能力老朽化したラベルプリンタを使用しているため印字精度が低く、作業効率も悪かった。
  • 販路・情報発信販路拡大には贈答用の高級感あるパッケージが必要だった。

やったこと

静岡県産の抹茶・いちご・みかんを使用したスイーツの新商品『cha・tsubu』を、県内公的機関や企業と連携して開発・製造した。県内の公的機関や企業との連携により『静岡県産クリーム』を開発し、バイヤーや静岡県立大学学生等の意見を取り入れてブレンド比と商品化アイテムの絞り込みを検討した。自動包装機とラベルプリンタを導入し、包装やシール貼りの作業時間を短縮した。

加工機自動包装機
加工機ラベルプリンタ

新しい製品・サービス:『cha・tsubu』:静岡県産のいちご・みかんのフルーツクリームと抹茶クリームをサンドしたダックワーズ。県内の大手スーパー2社の各店舗で夏と冬の期間限定で販売を開始し、商標登録申請中。

事業の効果

  • 包装作業の速度 1倍→10倍

自動包装機とラベルプリンタの導入により包装工程の作業時間が短縮され、包装作業の速度が10倍になった。これにより受注当日の出荷も可能となり、作業効率が大幅に改善した。静岡県産クリームの味は、バイヤーや県立大学学生等の意見を取り入れて検討したことが功を奏し、静岡県知事の他県訪問時等の手土産として商品問い合わせを受けるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の人気商品『お茶つみダックワーズ』を発展させる取組で、過去の商品開発との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県外産ではなく静岡県産の抹茶・いちご・みかんを使う差別化や『静岡№1のお土産』を目指す方針が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    包装作業が間に合わず外箱のまま販売、ラベルプリンタの印字精度が低いなどの課題を挙げ、自動包装機導入で対応している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    包装速度が10倍になったとされるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標値の設定は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    県内公的機関や企業、県立大学学生との連携は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    バイヤーや静岡県立大学学生の意見を取り入れ、県知事の他県訪問時に土産としての問い合わせを受けたと具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    課題抽出から商品開発、包装機導入までの流れは書かれるが、スケジュールや中長期の検証は具体的に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県産抹茶・いちご・みかんを使ったオンリーワン商品を目指すとあるが、ジャンルの普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    静岡県産品のPRや県知事の土産利用など地域性はうかがえるが、経済波及や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果3

    包装作業時間の短縮と10倍の速度による出荷可能化は書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動包装機とラベルプリンタの導入は書かれるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    静岡県産素材を使った地域性のある土産商品と県内の公的機関との連携が書かれるが、地域経済成長への寄与の数字はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

静岡県産にこだわったスイーツで海外への展開を目指したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。