ものづくり補助金平成27年度製造業滋賀県

IoTによる工場の見える化と、顧客ニーズへの対応力の強化

株式会社タニモト

この事例のポイント

  • 一品物・試作品用のレーザー加工機は板厚6ミリメートルまでしか加工できず、量産用の半分の厚さに限られていた。
  • 一品物・試作品専用の板厚6ミリメートル以上のレーザー加工能力を増強し、量産品工程への割り込みをなくすことを目的に投資を行った。
  • 本文の範囲では、補助事業による効果の内容や数字はまだ書かれていない。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タニモト
所在地滋賀県
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,精密加工

事業の背景

当社は板金加工と製缶加工を行い、多くの業界の顧客と取引している。量産品に加えて試作品加工も行い、短納期・少量生産が強みである。試作品用のレーザー加工機は導入から数年が経っており、ネットワークに非対応だった。試作品の受注が徐々に増えて工程への割り込みが多くなり、柔軟な生産体制が失われつつあったため、経営上の大きな問題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力一品物・試作品用のレーザー加工機は板厚6ミリメートルまでしか加工できず、量産用の半分の厚さに限られていた。
  • 生産能力強度が必要な高速鉄道車両関係の試作品は板厚6ミリメートル以上が多く、量産用のレーザー加工機を転用していたため、量産品の工程への割り込みが増え、両方の工程を乱していた。
  • その他試作品の進捗が事務所から見えず、都度現場へ確認に行く必要があり、顧客への回答が遅れて事務作業も停滞していた。

やったこと

一品物・試作品専用の板厚6ミリメートル以上のレーザー加工能力を増強し、量産品工程への割り込みをなくすことを目的に投資を行った。本事業ではそのレーザー加工機を導入した。あわせて、レーザー加工機や曲げ工程の加工機など主要な設備を社内ネットワークで結び、工程の進捗が事務所からも見えるようにすることを目指した。

加工機レーザー加工機(一品物・試作品用、板厚6ミリメートル以上対応)

事業の効果

本文の範囲では、補助事業による効果の内容や数字はまだ書かれていない。目的としては、板厚6ミリメートル以上の試作品加工能力を増やして量産品工程への割り込みをなくすこと、また設備をネットワークで結んで工程の進捗を事務所から把握できるようにすることが挙げられている。これにより短納期や少量生産といった強みを取り戻すことが狙いである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    短納期・少量生産という強みを軸に、一品物・試作品と量産品の役割分担を見直す流れが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    高速鉄道車両関係の試作品受注が徐々に増え、6ミリ以上の板厚需要が強まっている点が外部環境として示されている。

  • 課題の認識と解決4

    工程への割り込みや進捗の見えなさといった課題を明示し、6ミリ以上のレーザー加工能力増強で解決を図る内容になっている。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    付加価値や賃上げの数値目標は記載されておらず、目標値の有無が読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    CAD/CAMや生産管理システムの保有は書かれているが、補助事業を遂行する人材や体制は読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    試作品の顧客はプロジェクトとして動き、頻繁な進捗確認やスケジュール調整が入るというニーズが書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の遂行方法やスケジュール、課題解決の手順は、文章の範囲では具体的に示されていません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    6ミリ以上の板厚が必要な強度重視の試作品を扱う点は示されるが、市場での希少性や高水準の裏付けは薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    高速鉄道関連の試作需要に触れるのみで、経済波及や雇用創出など国が補助する理由は読み取れない。

  • 費用対効果1

    投資額や付加価値増加、生産性向上の数値がなく、費用対効果は読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    ネットワーク対応の量産用レーザーや、事務所から工程の進捗を見える化する仕組みが書かれ、IoTの活用が読み取れる。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    高速鉄道車両分野の試作受注増加に触れるが、構造転換や成長分野への進出という位置づけは明記されていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。