ものづくり補助金平成27年度製造業滋賀県

4次元加工で樹脂加工における寸法精度の限界点への挑戦及び生産性の向上

株式会社池田製作所

成果段取時間 100%→70%

この事例のポイント

  • 既存設備が古く、高精度の加工ができなかった。
  • 最新鋭の立形マシニングセンタ(x、y、zの3軸同時制御マシニング)を導入した。
  • 段取時間 100%→70%。加工精度が従来のマイクロメートル単位から、樹脂切削加工の限界とされるマイクロメートル以下にまで向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社池田製作所
所在地滋賀県
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工,製造環境,機械制御,複合・新機能材料,測定計測

事業の背景

寸法精度と生産性を向上させ、高付加価値製品の受注を強化することが補助事業に取り組んだきっかけである。既存の設備は古く、加工や測定の面で制約があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存設備が古く、高精度の加工ができなかった。
  • 品質・精度自社で精度の高い測定ができなかった。
  • 生産能力切削加工に時間がかかっていた。
  • 人手・技能従業員のスキルレベルに差があり、精度の高い加工には何年もの熟練が必要だった。

やったこと

最新鋭の立形マシニングセンタ(x、y、zの3軸同時制御マシニング)を導入した。複雑な操作を自動化する自社独自のマクロ技術(1次元)を設備に融合し、4次元加工を実現した。自社製の真空テーブルで樹脂素材を固定し、表面の微細な穴から吸引して表面を真空にして加工した。自動検査センサー(タッチプローブ)を装備し、加工素材の測定を可能にした。装置メーカーのトレーニングを受講して従業員のスキル向上を図った。

加工機立形マシニングセンタ
検査測定自動検査センサー(タッチプローブ)
その他自社製真空テーブル
その他クーラント循環フィルター

事業の効果

  • 段取時間 100%→70%

加工精度が従来のマイクロメートル単位から、樹脂切削加工の限界とされるマイクロメートル以下にまで向上した。加工の段取時間は3割削減された。自動検査センサーの装備により、精度の高い測定ができるようになった。装置メーカーのトレーニングを受けた従業員も高精度の加工ができるようになり、高付加価値製品の受注も増えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存設備の問題(高精度加工不可、測定不可、切削時間長)と高付加価値製品受注強化の動機は書かれているが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置づけは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場動向や競合に触れず、自社の強みとして熟練従業員の不足や旧設備の弱みが示される程度で、競争優位の根拠はうかがえない。

  • 課題の認識と解決4

    課題(精度、測定、切削時間、熟練度)を具体的に挙げ、精度がマイクロメートルからサブマイクロメートルへ、段取時間3割削減という数字で解決効果を示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    加工精度の向上幅と段取時間3割削減という数値目標の実績が示されており、高付加価値製品の受注増も記載されている。

  • 事業を進める体制3

    装置メーカーのトレーニング受講により従業員スキルを高めたと書かれているが、体制や事務処理能力の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    高付加価値製品の受注が増えたとあるが、顧客ターゲットや製品価値、選ばれる理由の整理は書かれていない。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備と運用の流れは示されるが、中長期の課題検証やスケジュール、課題解決方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    樹脂切削加工の限界精度への挑戦という記述はあるが、普及度や同分野での高付加価値化の水準を示す情報は少ない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    精度向上と段取時間3割削減という効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    マクロ技術の応用や自動検査センサーの装備が書かれるが、サプライチェーンや地域への貢献は読み取れない。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。