ものづくり補助金平成27年度製造業京都府

最新のNCフライス盤導入による、溶接・切削加工の一貫体制強化

株式会社藤塚工業

成果生産速度 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 汎用フライス盤による手作業中心の加工は時間と手間がかかり、コスト面で競争力を保てなかった。
  • NC フライス盤(山崎技研製)を1台導入し、既存の NC フライス盤と合わせて生産能力を高めた。
  • 生産速度 1倍→2倍。NC フライス盤の導入により、生産性とコストの目標を達成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社藤塚工業
所在地京都府 城陽市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数15人
資本金4,000万円
設立1995年

事業の背景

当社は溶接加工から始まり、現専務の入社後に機械による切削加工へ事業範囲を広げた。溶接と切削の一貫作業を強みとし、京都では中小サイズを得意とする企業が少なかったため、多くの企業から受注を得られるようになった。取引先の多くは同業者で、要求は厳しくなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力汎用フライス盤による手作業中心の加工は時間と手間がかかり、コスト面で競争力を保てなかった。
  • 品質・精度汎用機では人手による細かな作業が必要で、品質精度を一定に保つことが困難だった。
  • コスト・採算大きな部品加工設備は小型・中型品の稼働時のチャージが大きく、採算が合わないことがあった。
  • 品質・精度製缶フレームの加工で品質と低価格化が求められ、取り組みが急務となっていた。
  • 集客・繁閑溶接後の部品を外注先で切削する工程がうまくいかないことが多く、問題となっていた。

やったこと

NC フライス盤(山崎技研製)を1台導入し、既存の NC フライス盤と合わせて生産能力を高めた。2016年10月に導入し、翌年1月からの本格稼働を予定していた。目標は生産速度を汎用フライス盤比で約2倍、生産コストを約半分にすることだった。導入後、この数値目標はクリアした。汎用機は処分し、社内全体の効率向上につなげた。

加工機NC フライス盤(山崎技研製)

事業の効果

  • 生産速度 1倍→2倍
  • 生産コスト 100%→50%

NC フライス盤の導入により、生産性とコストの目標を達成した。汎用機による手作業が減り、品質を一定レベルで保てるようになった。溶接と切削の一貫体制が強化され、高品質・短納期・低コストの提供が可能になった。東京の企業からも取引を得て、顧客からの評価が高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    溶接加工から機械加工へ事業を広げた経緯と、山崎技研製NCフライス盤を既に1台導入済みの経験が記載され、一貫した流れがうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    京都で中小サイズの溶接と切削を一貫して手がける企業は少ないと記載され、顧客の要求や競合との違いが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    汎用機の作業負荷と低価格化要求という課題を示し、生産速度2倍・コスト半減という目標値を掲げて対策を説明している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産速度2倍程度、コスト約半分を目標とし、導入後に目標の生産性向上とコスト削減をクリアしたと記載されている。

  • 事業を進める体制3

    専務のリーダーシップと従業員の頑張りに触れるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は少ない。代表の入院で計画通りに進まなかった点も書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    製缶フレームや産業用機械向け部品加工が主要製品として挙がり、品質と低価格化が顧客から求められていると記載されている。

  • 事業化までの道筋3

    2016年10月導入、2017年1月本格稼働という日程と、今後の医療分野参入の方向性は示されるが、課題解決の手順は詳しくない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    溶接と切削の一貫体制を同業他社が持たない点は示されるが、製品ジャンル自体の普及度や高付加価値化の水準は具体的でない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    京都の中小サイズ分野で顧客が増えたと記載されるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    投資額に対する付加価値増加の数値は示されず、生産性向上とコスト削減の目標達成のみ記載されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    京都の地域で中小製品を扱う立場が示され、地域顧客中心の事業と東京企業への展開が書かれているが、地域経済への牽引効果は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

医療分野への参入を考えており、今後の事業分野の拡大を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。