ものづくり補助金平成27年度製造業大阪府

自社独自の水質及び土質検査機器の導入による事業の効率化を図る

仙代テック株式会社

この事例のポイント

  • 人手不足等に起因して仕事量が増大し、業務量過多による従業員の離職と新規採用の困難化が起きていた。
  • 販売管理をクラウド化するため、クラウドを利用した販売管理システムを導入した。
  • クラウド型の販売管理システムにより、販売・仕入・在庫・顧客情報のデータ処理が簡略化され、一元管理を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名仙代テック株式会社
所在地大阪府 三田市
業種繊維工業
技術分野測定計測
従業員数9人
資本金3,000万円

事業の背景

同社は兵庫県三田市に本社を置き、安心安全なRO水の製造と宅配水事業を手がけている。主力商品はラクサット純水器などで、顧客との対面販売を重視して信頼関係を築いてきた。売上は日本国内が約9割を占めていた。国内の宅配水市場は2017年に推定約1,470億円で、2007年の約280億円から10年で約5倍に成長している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能人手不足等に起因して仕事量が増大し、業務量過多による従業員の離職と新規採用の困難化が起きていた。
  • コスト・採算物流コストと人件費が高騰し、作業効率も悪化したことで収益性が低下していた。
  • 品質・精度エクセルやワードでの手入力により入力ミスや入力漏れが生じ、データ精度が低下していた。
  • 生産能力データ処理に時間がかかりリードタイムが増加していた。
  • 人手・技能宅配水事業では手書き・手入力による伝票発行・処理を行っており、業務効率が低下する傾向にあった。

やったこと

販売管理をクラウド化するため、クラウドを利用した販売管理システムを導入した。あわせてタブレット伝票自動作成システムを導入し、手書きや手入力による伝票発行・処理を置き換えた。これにより販売・仕入・在庫・顧客情報等のデータ処理を簡略化し、一元管理できる体制を整えた。

  • ソフトクラウドを利用した販売管理システムタブレット伝票自動作成システム

事業の効果

クラウド型の販売管理システムにより、販売・仕入・在庫・顧客情報のデータ処理が簡略化され、一元管理を実現した。エクセルでの入力から解放されたことでデータ精度が向上し、必要なデータをリアルタイムで確認できるようになった。タブレット伝票の自動作成によって作業効率が改善され、労務環境の整備と生産性向上につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.2 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性対面販売と顧客関係の構築、ベトナム進出への言及はあるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
経営戦略との整合性2.3
  • これまでの取組との一貫性2

    対面販売と顧客関係の構築、ベトナム進出への言及はあるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    配送エリアを限定し製造から販売まで一気通貫で低価格を実現、と強みは書かれるが、競争優位の根拠の定量的裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決2

    販売管理の課題(入力ミス、リードタイム増加、収益性低下)は示されるが、高付加価値化・成長への計画は読み取れない。

事業の実現可能性2.3
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    ラクサット純水器やRO水の特長、対面接客での顧客信頼はあるが、ターゲットの裏付けは限定的。

  • 事業化までの道筋2

    クラウド販売管理とタブレット伝票システムの導入は書かれるが、遂行スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    RO水の純水器は一般的な製品だが、日本の宅配水市場が約5倍成長したとの記述から高付加価値の根拠は乏しい。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    ベトナム進出による現地雇用や水問題解決への寄与がうかがえるが、国が補助する理由としての具体性は薄い。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    タブレット伝票自動作成やクラウド販売管理の導入はあるが、デジタル技術によるサプライチェーン貢献の記述は乏しい。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    宅配水市場の成長やベトナム市場への拡大はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    配送エリアを限定した地域密着型の事業形態はあるが、地域経済の成長を牽引する記述は読み取れない。

今後の展望

国内の宅配水・浄水器市場は微増と見込まれるが、高い成長が見込まれるベトナム市場での拡販も進め、業容拡大をめざしている。

事業者の声

直接口に入るもの、そして人体にとって欠かせないもの。安心安全な水の提供に日々磨きをかけている

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。