ものづくり補助金平成27年度学術研究、専門・技術サービス業奈良県

3Dレーザースキャナーを導入した三次元新技術提案による独自サービスの構築

スキャドロン株式会社

成果3Dレーザースキャナーの導入で全方位へ秒間約5万点の照射が可能となった

この事例のポイント

  • 国土交通省のi-Constructionにより建設業界でICT活用が必要不可欠となり、3D測量・3D-CAD設計などの最先端技術への対応が求められている。
  • 3Dレーザースキャナーを導入し、全方位へ秒間約5万点の照射が可能な新たな測量技術を構築した。
  • 3Dレーザースキャナーの導入で全方位へ秒間約5万点の照射が可能となった。3Dレーザースキャナーの導入により、高精度かつ高速な測量が可能となり、崖など危険な地形へ立ち入る必要がなくなって安全な…

事業者のプロフィール

事業者名スキャドロン株式会社
所在地奈良県 奈良県橿原市
業種技術サービス業
設立1968年

事業の背景

創業は昭和43年に橿原測量設計事務所として設立され、その後法人化を経て平成9年に社名変更し、総合建設コンサルタントとして測量・設計・地質調査などを行ってきた。国土交通省の生産性革命プロジェクトにおけるi-Constructionの発表以降、建設業界では公共事業でのICT活用が必要不可欠な参入条件となり、各事業者に急速な対応が求められている。3Dレーザースキャナーやドローンを用いた測量を行える業者は全国的にまだ少ない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術国土交通省のi-Constructionにより建設業界でICT活用が必要不可欠となり、3D測量・3D-CAD設計などの最先端技術への対応が求められている。
  • 生産能力従来の測量は対象物ごとに細かくレーザーを照射して計測する必要があり、測り忘れなど手間と時間がかかっていた。
  • コスト・採算従来の測量は手間と時間がかかり、低コストでスピーディかつ安全な測量・設計技術の提供が課題であった。
  • 人手・技能崖など危険な地形へ立ち入って測量する必要があり、安全な測量の実現が求められていた。

やったこと

3Dレーザースキャナーを導入し、全方位へ秒間約5万点の照射が可能な新たな測量技術を構築した。合わせて3D-CADを導入して地形情報を3次元的に把握し、3D地形データを用いた設計提案を可能にした。平成29年度には3Dレーザースキャナー搭載ドローンを導入し、地上型の3Dレーザースキャナーに加え空撮による測量の効率化と、新技術による設計システムの構築を進めた。

加工機3Dレーザースキャナー
ソフト3D-CADソフト
その他3Dレーザースキャナー搭載ドローン

新しい製品・サービス:3Dレーザースキャナーを用いた測量技術と、3D-CADによる3D地形データを使った設計提案

事業の効果

  • 3Dレーザースキャナーの導入で全方位へ秒間約5万点の照射が可能となった
  • 導入初期の時点で約3割のコスト削減
  • 約4割の作業日数を短縮できた

3Dレーザースキャナーの導入により、高精度かつ高速な測量が可能となり、崖など危険な地形へ立ち入る必要がなくなって安全な測量が実現した。導入初期の時点で約3割のコスト削減と約4割の作業日数短縮を達成した。3D-CADにより3D地形データ制作による設計精度が向上し、より複雑な地形への対応も可能となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1968年創業以来の測量・設計実績と、2018年の3D技術活用への社名変更が記載され、過去の取組との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国交省のi-Construction政策と、3Dレーザースキャナーを使える業者が全国的に少ないことが記載され、強みは読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    従来の測量は測り忘れなどで手間と時間がかかったという課題と、3D導入で得られた効果が記載されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    導入初期の約3割のコスト削減と約4割の作業日数短縮が示されるが、今後の目標値や付加価値額の数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    事業内容や実績は記載されているが、補助事業を遂行する人員体制や事務処理能力については記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    低コストで迅速かつ安全な測量・設計の提供と、広大・複雑な地形の設計を得意とする点が記載されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の事業展開の方向性はあるが、遂行スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    3Dレーザースキャナーを使える業者が全国的に少ないことは記載されるが、普及度の数値などの根拠は薄い。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    i-Constructionによる建設業の生産性・安全性向上が国の政策目的として記載されており、政策的な背景はうかがえる。

  • 費用対効果4

    導入初期で約3割のコスト削減、約4割の作業日数短縮が数字で示され、費用対効果の一端が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dレーザースキャナーとドローンを組み合わせた先端技術の活用が記載されるが、地域やサプライチェーンへの波及は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    建設業界のICT活用が必要不可欠になるという政策方向は記載されるが、日本経済の構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及3

    奈良県や熊本県など地域の測量・設計実績が記載され、地域案件での活動はうかがえるが、雇用や成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も3D技術を使用した案件は増加する見込みであり、ICT活用を続けて自社技術ノウハウを蓄積し、顧客ニーズを満たす事業展開を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。