新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
稲田酒造合名会社
| 事業者名 | 稲田酒造合名会社 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 奈良県天理市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 80万円 |
| 設立 | 1949年 |
当社は創業130年余りの小さな蔵元で、造り手・売り手・飲み手が一本の糸で結ばれ、人と人との繋がりを大切にしている。近年は若者の酒離れで売上が伸び悩んでいた一方、「山の辺の道」などハイキングコースに近い立地からハイキング客がメント顧客として成長しつつあった。ハイキング客には40~60代の比較的裕福な層も多く、観光地特有の「折角なのでいいものを」という思考から、高品質・高級志向の潜在的ニーズがあることが分かっていた。
抱えていた課題
やったこと
高付加価値商品の開発に先立ち、まず製造設備の改善を行った。小型冷水器、サーマルタンク、搾り機、半自動打栓機を導入し、一定の水温による洗米を可能にして吸水率を安定させた。特に搾り機は部品を一新し、スムーズな絞り作業を実現するとともに老朽化による異臭の危惧を払拭した。これにより、計画していた「高精白の長期低温発酵」の仕込み方法を実現できる環境を整えた。
| その他 | 小型冷水器 |
|---|---|
| その他 | サーマルタンク |
| 加工機 | 搾り機 |
| 加工機 | 半自動打栓機 |
新しい製品・サービス:稲天プレミアム大吟醸
設備改善により、高付加価値商品「稲天プレミアム大吟醸」の開発と製造が可能になった。搾り機の刷新で絞り作業がスムーズになり、異臭の危惧も解消されたことで品質・改善に大きな成果が出た。この商品は令和元年全国新酒鑑評会で念願の金賞を受賞した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存ブランドで高品質ニーズに対応しきれず、高付加価値商品の開発が急務だったと書かれ、過去の取組との連続性は読み取れるが具体性が薄い。
ハイキング者の40~60代の裕福な層と高品質・高級志向の潜在ニーズを把握し、市場動向と自社の立地を踏まえた商品開発が読み取れる。
既存ラインナップでは販売機会を逃していた課題を認識し、設備改善で高精白の長期低温発酵を実現し高付加価値商品を製造できたと書かれている。
高付加価値化の目標数値は書かれておらず、金賞受賞という結果と今後の金賞連続受賞の目標が記されるのみである。
従業員10名の小規模蔵元であることは書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は読み取れない。
稲天プレミアム大吟醸の製造と令和元年全国新酒鑑評会での金賞受賞、ハイキング者という顧客層は読み取れるが、選ばれる理由の整理は薄い。
今後の金賞連続受賞や地産大吟醸という方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
同じ分野の中で、全国新酒鑑評会の金賞を受賞した高品質な大吟醸を高付加価値化して開発したことが書かれている。
地元の農家との連携や地元の酒米を使う構想がうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述は明確ではない。
投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれておらず、品質向上の成果のみがうかがえる。
デジタルの波を利用するという記述はあるが、先端的デジタル技術の活用内容は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
奈良県天理市の地元の酒米や奈良漬けなど地域資源を活かす方針が書かれているが、地域成長への寄与は数字で示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
金賞の連続受賞を目指すとともに、将来的には地元の農家と協力して地元産の酒米で大吟醸を仕込み、その「地産大吟醸」で金賞を取ることを最終目標としている。各種コンクールへの出品や試飲会の開催などで市場調査を行い、販路拡大に向けた新たな要素を模索している。
地元でとれたものを地元で消費したい
公式の事例集より(原文のまま)
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
手軽に注文できるプログラムの開発と、大型図面出力機や小型高画質出力機、無線綴じ製本機などの設備導入を行い、試作品の製作に取り組んだ。
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。