ものづくり補助金平成27年度製造業和歌山県

新型タイイングマシーンの導入により新分野への展開が可能な体制づくりを図る

妙中パイル織物 株式会社

この事例のポイント

  • 太い糸の製織準備作業は手作業で糸同士を結ぶ必要があり、人手がかかる。
  • 新型タイイングマシーンを導入し、手作業であった製織準備作業をある程度自動化した。
  • 新型タイイングマシーンの導入により、手作業だった製織準備作業をある程度自動化できた。

事業者のプロフィール

事業者名妙中パイル織物 株式会社
所在地和歌山県 橋本市
業種繊維工業
技術分野材料製造プロセス
従業員数58人
資本金1億円
設立1950年

事業の背景

同社は1950年設立で、パイル織物業界の上位企業の一社として、産業資材用を中心にパイル織物を製造している。主力製品は液晶パネル向けラビングクロスで、国内で製造できる企業は数社程度しかない。車両用・インテリア用・衣料用の受注が伸び悩む一方、産業資材用の引き合いは比較的増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力太い糸の製織準備作業は手作業で糸同士を結ぶ必要があり、人手がかかる。
  • 人手・技能車両用・インテリア用・衣料用のパイル織物の受注が伸び悩んでいる。
  • 新製品・新技術手作業の製織準備があるため、新製品開発を進める際に躊躇することがあった。

やったこと

新型タイイングマシーンを導入し、手作業であった製織準備作業をある程度自動化した。太い糸でも結べる新型機により、製織準備作業の効率化を狙った。導入機は海外製で力が強く、糸の種類に合わせて独自のセッティングが必要であり、確立には1年以上かかる見込みである。太い糸同士の結び合わせは、これまでに多数の実績がある太さの糸では問題なくできるようになった。

加工機新型タイイングマシーン

新しい製品・サービス:産業資材用の製品(産業用ブラシ、面ファスナー、電子部品用パイル織物など)

事業の効果

新型タイイングマシーンの導入により、手作業だった製織準備作業をある程度自動化できた。太い糸同士の結び合わせも一部で実現し、実際に製織して納品できた製品もある。産業資材用の面ファスナーやブラシなどで、まとまった受注にも対応できる体制が整った。今後は高度な太い糸の結び合わせに対応し、新たな引き合いに応えていく予定である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として液晶パネル向けラビングクロスの長年のノウハウが示されるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内で製造できる企業は数社程度とされ、同社のノウハウが参入障壁の高い製品を支えていると具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    製織準備の手作業が新製品開発の制約になっていたという課題認識は読み取れるが、高付加価値化の定量的な計画は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    産業資材向けの受注に対応できる体制は敷けていると記載があるが、人材や事務処理能力の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    産業資材用の面ファスナーやブラシ等の用途と商社からの相談増加が示されるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    独自セッティング確立に1年以上かかる見込みや今後の用途開発の方向性はあるが、スケジュールは明確でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    液晶パネル向けラビングクロスは国内で製造できる企業が数社程度とされ、参入障壁が高い製品と明記されている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    産業資材向け製品の開発や業界の仕事量減少は書かれるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額や付加価値増加の数値は示されておらず、費用対効果は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献1

    先端的なデジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は見当たらず、公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    産業資材用パイル織物の引き合い増加は書かれるが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    橋本市高野口町の立地は書かれるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

技術水準の引き上げを図り、新たな用途の開発を探る。国内外で積極的に営業活動を行い、新たな引き合いを増やしていく。

  • 目標:化粧用パフに使われる50デニールから産業用マジックテープに使われる3000デニールまで幅広い糸を使用

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。