ものづくり補助金平成27年度製造業鳥取県

高機能化するドライブレコーダーの顧客ニーズ対応と増産体制の構築

株式会社鳥取スター電機

成果検査装置の操作・検査プログラム数 2台分・本→1台分・本

この事例のポイント

  • ドライブレコーダーの受注増に対し、増産や少量多機種生産に応える生産能力が不足していた。
  • 品質と生産性向上のため、最新の「はんだ付け検査装置」を導入した。
  • 検査装置の操作・検査プログラム数 2台分・本→1台分・本。はんだ付け検査装置の導入により、検査の設備操作と検査プログラムが2台分・2つから1台分・1つに減り、待機時間が大幅に削…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社鳥取スター電機
所在地鳥取県 鳥取市
業種電気機械器具製造業
技術分野情報処理,測定計測
設立1966年

事業の背景

前身の会社は昭和41年にテレビシャーシ組立から事業を始め、50年以上にわたり無線機器・車載用機器などを開発・生産してきた。ドライブレコーダー市場では需要拡大が予測されており、技術力と品質精度が認められ、ドライブレコーダーの生産にフル稼働の状態である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ドライブレコーダーの受注増に対し、増産や少量多機種生産に応える生産能力が不足していた。
  • 品質・精度さらなる品質と生産性の向上が求められており、はんだ付けの検査に手間がかかっていた。
  • 品質・精度表面と裏面で別々にQR印字しており、トレーサビリティ管理の強化が必要だった。

やったこと

品質と生産性向上のため、最新の「はんだ付け検査装置」を導入した。はんだ形状(フィレット)の品質を自動判定する装置である。また、トレーサビリティ強化のため「高速基板反転装置」を導入した。基板表面にQR印字後、直ちに基板を反転させることで裏面にも同じQRを印字でき、連続性と規則性を持ったQR管理が可能になった。

事業の効果

  • 検査装置の操作・検査プログラム数 2台分・本→1台分・本

はんだ付け検査装置の導入により、検査の設備操作と検査プログラムが2台分・2つから1台分・1つに減り、待機時間が大幅に削減された。基板反転装置の導入により、表面と裏面に同じQRを連続して印字でき、規則性を持ったトレーサビリティ管理が可能になった。これにより増産や少量多機種生産への対応力と効率化が進むと見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性ドライブレコーダー市場の需要拡大と、一貫生産・ISO認証など自社の強みが具体的に書かれ、競争優位の根拠として読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標待機時間の大幅削減とあるものの、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性は読み取りにくい。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    無線機器・車載用機器の開発・生産を50年以上続けてきた歴史が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ドライブレコーダー市場の需要拡大と、一貫生産・ISO認証など自社の強みが具体的に書かれ、競争優位の根拠として読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    受注増と品質・生産性向上への対応という課題認識は書かれているが、高付加価値化や成長につながる計画の数値的裏付けは薄い。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    待機時間の大幅削減とあるものの、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性は読み取りにくい。

  • 事業を進める体制3

    一貫生産体制や国際規格の認証取得が書かれ、実施体制の一端はうかがえるが、人材や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    ドライブレコーダーの需要拡大は触れられているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は事例文からは読み取れない。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備の活用方法は具体的だが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    少量多機種生産や品質向上への対応は書かれるが、分野の普及度や高価格化に関する記述は見当たらない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地域企業として雇用や技術開発に触れるが、川上・川下への波及効果や国が補助する積極的理由は明記されていない。

  • 費用対効果2

    検査の待機時間削減などの効果は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    QRによるトレーサビリティ管理や自動判定装置の導入が書かれ、デジタル技術の活用はうかがえるが、地域やサプライチェーン全体への貢献は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    鳥取市を拠点とする地域企業であることはわかるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述は少ない。

今後の展望

ドライブレコーダー市場の需要拡大に対応し、増産や少量多機種生産への対応と生産能力向上、効率化・スピード化を図り、企業収益の最大化を目指す。

事業者の声

企業にとって改革は、重要なことであり、そのために設備投資を行い、世の中のニーズに対応する。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。