研削加工の生産性向上による5φ以下の極細パンチ市場への本格参入
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。
有限会社出雲樹脂
| 事業者名 | 有限会社出雲樹脂 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 出雲市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | デザイン,精密加工 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1984年 |
有限会社出雲樹脂は1984年に設立され、プラスチック部品の成形と組み立てを行っている。主に産業機械向けのマイクロスイッチやリミットスイッチなどのスイッチ類を製造し、生産ラインの工作機械などで使われている。これまで製品は産業機器部品に集中しており、業界の動向に大きく左右されてきた。
抱えていた課題
やったこと
NPO法人日本点字普及協会が開発に取り組んでいた表向きで書ける点字器の製造を受託し、ものづくり補助事業で凸面点字器のケースと本体、点筆用の成形金型を導入した。何度も試作し、協会員らに使ってもらって意見を聞き、サイズや形などを改良した。日本の点字サイズより大きめのLサイズで書けるようにし、軽く小さく持ち運びやすい製品に仕上げた。
新しい製品・サービス:表から打てる携帯型の凸面点字器「トツテンくん」。でっぱりを上向きに作れるため、読む文字と同じ文字を同じ方向に書ける。五色展開で、名刺や点字用粘着テープにも書ける。
表から点字を書ける凸面点字器を世界でも例のない製品として完成させ、2017年11月に東京で開かれた視覚障害者向けイベントで披露した。同協会が窓口となって販売し、海外進出も視野に入れている。自社商品を持つことで経営の安定につながり、商品化に携わった社員の自信にもつながると期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
産業機器部品に集中してきた事業の一方で、新たな柱として自社商品を検討中だったと書かれ、過去の取組との一貫性は読み取りにくい。
産業機器部品が業界動向に大きく左右されてきたという弱みと、樹脂の強度向上による利用拡大に触れており、外部環境との関係はうかがえる。
業界動向に左右される課題を認識し安定経営のため新たな柱を作る方針が示されるが、事業計画の数値や具体的な高付加価値化の手順は書かれていない。
公開情報では判断できません。
試作を重ね協会員に使ってもらい改良したという開発の進め方は読めるが、補助事業の遂行体制や人材の記述は薄い。
表から打てる点字器で、文字を同じ方向に書けること、Lサイズで読みやすいこと、軽く持ち運びやすいことなど価値と選ばれる理由が具体的に書かれている。
試作と改良を繰り返し完成させたことはうかがえるが、中長期のスケジュールや課題解決方法の記述はほとんどない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
表から打てる凸面点字器は世界でも例がないと書かれ、従来の点字器との違いや日本の点字サイズより大きいLサイズ対応など高付加価値が具体的に示されている。
障害者向けの点字学習のハードルを下げ、フランスなどで主流のLサイズや海外進出も視野に入れる点は社会的意義をうかがわせるが、経済波及や雇用創出の数字はない。
公開情報では判断できません。
樹脂化による新製品開発で金属しか使えなかった部分への利用が広がるとあるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
樹脂が金属の代わりに使われる分野が広がるという業界動向に触れるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。
島根県出雲市の地域企業が障害者向け製品を開発したとの記述はあるが、地域の特性を活かした成長や雇用創出の具体性は薄い。
同協会が窓口となって販売するほか、海外進出も視野に入れている。今後も新しい製品を考えている。
商品として世に出れば、携わった社員の自信にもつながる
公式の事例集より(原文のまま)
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分