ものづくり補助金平成24年度福島県

工作機械導入計画(NCモデリングマシン導入による生産増大・増収・増益・販路拡大)

有限会社西坂工業所

成果24時間の生産体制を構築

この事例のポイント

  • 木型製作部門は工作機械を持たず手作業で対応しており、熟練社員の高齢化や人手確保の難しさから、今後加工作業に影響が出ることが考えられた。
  • 鋳物用木型・樹脂型の成型加工に用いるNCモデリングマシンを導入した。
  • 24時間の生産体制を構築。NCモデリングマシンの導入により、生産能力・製品精度・同業他社との競争力が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社西坂工業所
所在地福島県 福島市
業種金属製品製造業
技術分野切削加工
従業員数17人
資本金300万円
設立1967年

事業の背景

当社は鋳造用の木型・金型・樹脂(合成木材)型を設計・製造し、金属加工(マシニングセンターによるNC加工、汎用フライス、NC旋盤、汎用旋盤)や木材加工を請け負っている。当社は平成28年に創業50年を迎えた。昨今は技術者の高齢化や若手の人材不足が厳しくなっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能木型製作部門は工作機械を持たず手作業で対応しており、熟練社員の高齢化や人手確保の難しさから、今後加工作業に影響が出ることが考えられた。
  • 生産能力少ない人員で効率よく製品を加工できる方法が必要だった。

やったこと

鋳物用木型・樹脂型の成型加工に用いるNCモデリングマシンを導入した。機器の習熟訓練と試運転を行い、現在は本格稼働を見通せる段階になっている。導入により、あらゆる木型受注が可能になり、24時間の生産体制を構築した。機械化により熟練社員に頼っていた加工を納期短縮・高精度・高品質で行えるようになり、技術継承も短時間で行えるようになった。

加工機NCモデリングマシン

事業の効果

  • 24時間の生産体制を構築

NCモデリングマシンの導入により、生産能力・製品精度・同業他社との競争力が向上した。納期短縮・高品質・増産となり、小ロット・多品種・大きな製品も受注可能になった。熟練社員に頼っていた加工を機械化したことで技術継承も短時間で行えるようになった。増収・増益につながると見込まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    鋳造用木型・金型の設計製造を長年手がけ、木型部門を手作業から機械化する方針が示されているが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    鋳物市場の安定と大型建機部品の受注増が見込まれると述べられているが、競争優位の根拠となる数値や比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    熟練社員の高齢化と人手不足という課題を明示し、NCモデリングマシン導入で納期短縮・高品質化を図る具体的な対応が書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    増収・増益や新規受注の見込みは述べられているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    機器の習熟訓練・試運転を行い本格稼働の段階に入ったと記載があり、体制の一部は読み取れるが人材や事務体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小ロット・多品種・大型製品まで受注可能になると述べ、顧客ニーズへの対応は読み取れるが、ターゲットの明確化は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    24時間生産体制の構築や技術継承の短期化は書かれているが、中長期の検証やスケジュールの記述はうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    木型は鋳造に不可欠で市場は縮小しないと述べるが、高付加価値化や高価格化を図る根拠は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    鋳造業や大型建機部品の市場に触れるが、川上川下への波及や雇用創出など国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果2

    増収・増益や納期短縮は述べられているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    NCモデリングマシンによる機械化は読み取れるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は限定的。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地域の活性化への貢献を掲げているが、地域特性を活かした雇用や成長の具体的な内容は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

木型は鋳物製造に不可欠で市場がなくなるものではなく、規模が縮小するものでもない。主力取引先から安定して受注しており、今後は大型建機部品の受注が増える見通しで、鋳造業市場も新規開発を含め安定していくと考えている。本工作機械導入による新規開発にも挑戦し、増収・増益を目指す。

事業者の声

刻一刻と変わる時代の変化に対応し、地域の活性化に貢献を

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。