回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
アケボノ株式会社
| 事業者名 | アケボノ株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 益田市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 3.15億円 |
| 設立 | 1978年 |
1978年に金型彫刻を手掛けて創業し、1988年からプラスチック金型を手掛けてきた。現在は自動車用プラスチック部品の精密金型が大半を占め、受注先は東海、近畿から中国、九州に広がり、東南アジアにも輸出している。自動車メーカーの海外進出により国内の金型需要が減り、安定受注が厳しくなっている一方、医療機器関連の受注は増加している。
抱えていた課題
やったこと
高剛性工作機械としてCNCジグボーラー YBM950V verIを導入した。この機械により多数個取りが可能になり、寸法のばらつきが減り、高精度加工が実現した。これにより量産用金型の製造も可能になった。導入後は医療用金型製造に向けて試作開発を進め、新規販路開拓の営業活動に取り組む。
新しい製品・サービス:医療用金型(カテーテルなど処置用機器類の金型)
高剛性工作機械の導入により、多数個取りと高精度加工が可能になり、寸法のばらつきも減った。これにより医療向けの量産用金型を製造できるようになった。今後は医療用金型の試作開発と新規販路開拓を進める計画である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
自動車向け金型で培った技術を生かし医療分野へ広げる方針が書かれ、過去の取組との連続性は読み取れるが、戦略の位置付けは具体的に示されていない。
自動車向け生産の海外移転で国内受注が減る一方、医療機器関連は安定受注が見込めるとあり、市場動向と自社の強みを踏まえた方針が読み取れる。
多数個取り・高精度を求める医療金型への対応が課題として挙げられ、高剛性工作機械の導入で解決を図る流れは読めるが、成長指標は示されていない。
医療向け金型の市場拡大は述べられているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
社員平均年齢35歳、一貫生産体制、しまね金型研究会での研修など体制の記述はあるが、補助事業の遂行体制としては具体性が薄い。
多数個取り、寸法ばらつき減少、高精度加工の実現が導入機械の効果として示され、医療向け金型の顧客ニーズとの対応が読み取れる。
今後は医療用金型のさらなる試作開発と新規販路開拓に取り組むとあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
カテーテルなど処置用機器類の市場拡大に触れ、医療向けの高品質金型という分野に進む点は読めるが、高付加価値化の水準は数値で示されていない。
自動車部品の生産拠点海外移転で国内の金型需要が減る地域課題が述べられ、地方の金型産業維持の意義はうかがえる。
補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度。
高剛性工作機械による高精度加工は書かれているが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は述べられていない。
医療機器市場が高齢社会を背景に安定成長すると述べられており、成長分野への進出の方向性がわずかにうかがえる。
島根県益田市の地域企業として、地方のハンデを納期短縮で克服し医療分野へ進出する点は読み取れるが、雇用創出の数値はない。
カテーテルなど処置用機器類の市場拡大を受け、医療用金型の試作開発と新規販路開拓を進める。将来的には医療向け金型の技術を生かし、精密分野への特化を考えている。
失敗を恐れない、諦めない
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。