ものづくり補助金平成27年度製造業広島県

最新CNC制御装置搭載機種導入によるIoT技術を活用した新生産プロセスの構築

株式会社ショーダ

成果段取り・プログラム作成時間を2/3以上短縮した。

この事例のポイント

  • 既存の老朽化した機械設備では顧客の要求精度や加工方法に対応できず、最新の機械設備の導入が必要だった。
  • ソフトウェアと機械の接続を考慮し、製品はオークマ(株)で統一した。
  • 段取り・プログラム作成時間を2/3以上短縮した。IoT導入により段取り・プログラム作成時間を2/3以上短縮し、稼働時間の見える化で作業員の意識が高まり月平均停止時間を…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ショーダ
所在地広島県 三次市
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,精密加工
従業員数19人
資本金2,500万円
設立1977年

事業の背景

当社は創業以来、多種目の機械部品の製造・加工を行ってきた。老朽化した機械設備が多く、要求精度や加工方法などの顧客ニーズに応えるためには最新の機械設備を導入する必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の老朽化した機械設備では顧客の要求精度や加工方法に対応できず、最新の機械設備の導入が必要だった。
  • 人手・技能既存機械や作業者の能力のバラツキにより加工工程にムダがあり、作業者が休むと場合によっては稼働できなかった。
  • コスト・採算図面や治具のデータが一元管理されていないため、データを探す時間のムダがあった。

やったこと

ソフトウェアと機械の接続を考慮し、製品はオークマ(株)で統一した。生産・工程管理システムのMacManを導入し、PCと機械設備をつなぐLAN工事を行った。データを事務所PCで一元管理し、現場の機械設備の操作パネルOSP suiteから利用できるようにした。マシニングセンターのMB-56BとNC旋盤のLB 4000EX Ⅱを導入した。

ソフトMacMan(生産・工程管理システム)
その他LAN設備
加工機マシニングセンター MB-56B
加工機NC旋盤 LB 4000EX Ⅱ

事業の効果

  • 段取り・プログラム作成時間を2/3以上短縮した。
  • 稼働時間の見える化が作業員の意識向上につながり、月平均停止時間を約1/2短縮した。
  • サンプル加工を行った結果、マシニングセンター・NC旋盤ともに切削タイムを約1/3短縮できた。

IoT導入により段取り・プログラム作成時間を2/3以上短縮し、稼働時間の見える化で作業員の意識が高まり月平均停止時間を約1/2短縮した。最新設備導入によりサンプル加工で切削タイムを約1/3短縮し、新しい顧客要望に応えられるレベルまで加工精度が向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の多種目の機械部品加工を背景に、老朽設備の更新と最新機械導入を進める方針が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客の要求精度や加工方法への対応が課題とされ、熟練職人の加工データ共有で技術力を高める方針が書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    老朽設備、段取りや作業者のバラつき、図面を探す時間のムダを課題として挙げ、ネットワーク化と最新設備で解決する計画が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    段取り時間2/3以上短縮や停止時間約1/2短縮など数値目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員19名で、社員全員が設備を扱える高い技術力を持つと書かれているが、人員配置や事務体制の詳細はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高精度加工の実現と、中部・関東の遠方顧客獲得や受注拡大を目指すと書かれ、顧客像はある程度示されている。

  • 事業化までの道筋3

    全機械のネット接続、空調建屋の増築、熟練者の加工データ共有など今後の方針はあるが、時期や手順は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    新幹線・リニア・医療機器向けアルミ製品の加工を将来の展望として挙げているが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    地域経済への波及や雇用創出の記述はなく、国が補助する積極的な理由はわずかにうかがえるのみである。

  • 費用対効果3

    切削タイムを約1/3短縮、段取り時間を2/3以上短縮と数値は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献4

    PCと機械を繋ぐLAN工事とMacManによるデータ一元管理、稼働時間の見える化などデジタル技術の具体的な活用が書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    新幹線・リニア・医療機器など成長分野への進出構想は述べられているが、構造転換への位置づけは示されていない。

  • 地域経済への波及2

    広島県三次市に所在することは書かれているが、地域特性を活かした付加価値創出や地域成長への貢献は述べられていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も随時設備投資を行い、全ての機械設備をネットでつなぎ、受注拡大や新規顧客の獲得を目指す。中部・関東エリアの遠方の顧客獲得にも取り組む。熟練職人の加工データを全社員で共有し全体の技術力を高める。将来は空調設備付きの建屋を増築し、アルミ製品の加工も行いたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。