ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

鉄筋の加工技術の高度化による製品の精度向上・多様化対応と生産性の改善

北岡プレコン株式会社

成果鉄筋曲げ加工の生産性 1倍→6倍

この事例のポイント

  • 建築物の構造的な強度・精度の要求が高度化し、PC部材の高精度化への対応が必要になっていた。
  • 鉄筋曲げ加工工程の精度向上と生産性向上を目的に「鉄筋自動上下曲げ装置」を導入した。
  • 鉄筋曲げ加工の生産性 1倍→6倍。鉄筋の曲げ加工の生産性が従来の6倍に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名北岡プレコン株式会社
所在地徳島県 美馬市
業種窯業・土石製品製造業
技術分野機械制御,材料製造プロセス,立体造形
従業員数45人
資本金1,000万円
設立1978年

事業の背景

当社は中高層PC板製造認定工場で、PC部材を受注生産している。建築現場で行っていた工程を工場でコンクリートパネルとして形成する PC 工法への転換が進み、建築物の構造的な強度・精度の要求は高度化している。今後さらに求められる高度な PC コンクリート製品の規格対応や生産効率向上には、鉄筋加工技術・工程の見直しが不可欠だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度建築物の構造的な強度・精度の要求が高度化し、PC部材の高精度化への対応が必要になっていた。
  • 生産能力従来の鉄筋加工では生産性が不足し、受注機会を損失する恐れがあった。
  • 人手・技能鉄筋の曲げ加工は熟練工に頼っており、一般工員では加工精度を確保しにくかった。

やったこと

鉄筋曲げ加工工程の精度向上と生産性向上を目的に「鉄筋自動上下曲げ装置」を導入した。従来技術との加工精度の差、特に曲げ角度の調整は試作を繰り返し、設定数字と加工結果の整合性を確認して方程式の確立を目指した。一般工員には新設備の操作方法の教育研修を行い、加工手順を作業場に掲示するとともに、社内OJTや勉強会を実施して新加工体制への適応を促した。加工形状は登録システムによりワンタッチで呼び出せ、再設定が不要になった。

加工機鉄筋自動上下曲げ装置

事業の効果

  • 鉄筋曲げ加工の生産性 1倍→6倍

鉄筋の曲げ加工の生産性が従来の6倍に向上した。加工精度の向上により手直しがなくなり、製品精度と品質が高まった。登録システムで加工形状を呼び出せるため熟練工に頼らず、一般工員の多能工化も進み、工場全体の生産性と活性化が図れる。受注機会の損失も回避でき、受注拡大につながると見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    建築物の高度化に対応するためPC工法へ転換する傾向を背景に挙げているが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    建築物の高層化・高度化やPC工法への転換という外部環境は書かれているが、自社の強みや競争優位性の具体的な記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手直しがなくなり、従来の6倍の生産性向上を達成したという課題解決の成果が具体的に書かれている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    鉄筋の曲げ加工で従来の6倍の生産性向上を達成したと数字で示されているが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制4

    一般工員への操作教育研修、社内OJT、勉強会を実施し、加工手順の掲示もしたと具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    中高層PC板製造認定工場として受注生産している点や高精度化対応は書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋4

    試作を繰り返し曲げ角度の方程式確立を目指したことや、登録システムによるワンタッチ呼び出しなど遂行方法が具体的に書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    PC工法への転換という傾向は書かれているが、普及度や高水準の高付加価値化についての具体的記述は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    建築物の高度化や地震対策への対応が背景に挙げられているが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    生産性が従来の6倍になり手直しがなくなったと成果が数字で示され、費用対効果の一端がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    鉄筋自動上下曲げ装置による加工の高度化は書かれているが、デジタル技術の活用がサプライチェーンへ広がる記述は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    従来工法からPC工法への転換という建設分野の傾向に触れているが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    徳島県美馬市の事業所であることは示されているが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

本事業により製品精度・品質が向上し、生産性向上によって受注機会の損失を回避でき、受注拡大につながることが見込まれる。今後の市場ニーズに合致した取組で、当社発展の礎になると期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。