ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

手作業中心であった『変形貼り箱』及び『デザイナー貼り箱』製造の全自動化計画

株式会社山文

成果一人当たり生産量 50個→10,000個

この事例のポイント

  • 紙製貼り箱の製作は手作業の部分が多く、生産性があがらず市場のニーズに対応できなくなってきた。
  • 手作業中心だった変形貼り箱やデザイナー貼り箱の製造を自動化するため、全自動貼り箱製造機を導入した。
  • 一人当たり生産量 50個→10,000個。全自動貼り箱製造機の導入により、一人当たりの生産能力が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山文
所在地徳島県 吉野川市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野立体造形
従業員数20人
資本金2,150万円
設立1984年

事業の背景

当社の貼り箱(化粧箱)は技術、品質、デザインクオリティが高く、業界で高い評価を得ている。包装の多様化ニーズにより紙製貼り箱の需要が大幅に増加している。特にデザイン性の高い高品質な貼り箱はほとんど手作業となっていた。今後需要の高いギフト業界や食料品業界の動きも見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力紙製貼り箱の製作は手作業の部分が多く、生産性があがらず市場のニーズに対応できなくなってきた。
  • 人手・技能複雑な形状の貼り箱は製造のほぼ全てを手作業に頼っており、需要に十分対応できていない。

やったこと

手作業中心だった変形貼り箱やデザイナー貼り箱の製造を自動化するため、全自動貼り箱製造機を導入した。機械導入後の試運転で調整と操作教育を行い、機械内に設置する木型の形状や配列を研究・検討した。機械オペレーションの繰り返し試行を行い、男性スタッフを3名増員してオペレーターに貼り箱の基礎教育を実施した。

加工機全自動貼り箱製造機

新しい製品・サービス:テーパーBOXなどの貼り箱製品

事業の効果

  • 一人当たり生産量 50個→10,000個
  • 一人当たり生産量(見込み) 10,000個→20,000個

全自動貼り箱製造機の導入により、一人当たりの生産能力が大幅に向上した。手貼りラインで2〜4人必要だった人手が1人で賄えるようになり、人手をデザイナーとのコラボ商品や変形箱などの手づくりの部分に集中できるようになった。品質、価格、納期の改善により、展示会やPR活動で紹介してきた顧客からの受注が期待でき、ギフト業界や食品業界での売上拡大も見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    貼り箱の需要増加と手作業依存という課題は読み取れるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    技術・品質・デザインの評価が高いことや、ギフト・食料品業界の需要に言及しており、強みと外部環境の関係が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による生産能力不足を課題とし、全自動化で一人当たり生産量を50〜250個から10,000個へ向上させる事業内容が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    一人当たり生産量を50〜250個から10,000個へ、さらに20,000個まで向上できる見込みと、5年間で売上比率57%の目標が数値で示されている。

  • 事業を進める体制3

    男性スタッフ3名の増員やオペレーター教育の実施は書かれているが、事務処理能力や遂行体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    デザイナーとのコラボ商品や変形箱など製品の特徴は書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    試運転調整、木型研究、試行などの実施内容は列挙されているが、スケジュールや課題解決の方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    手作業中心の複雑な貼り箱を自動化し高品質化する点は読み取れるが、市場での普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    ギフト・食料品業界への売上拡大が期待されるとあるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    生産量が大幅に向上した数値は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    全自動貼り箱製造機の導入は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献についての記載はわずかにうかがえる程度。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県吉野川市に所在することは読めるが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済成長への言及は明確ではない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

設備導入による改善効果で展示会やPR活動で紹介してきた顧客からの受注が期待できる。今後5年間で貼り箱関連製品での売上を全体の57%まで向上させる計画である。

  • 目標:今後5年間で貼り箱関連製品での売上を全体の57%まで向上させる計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。