ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

プラスチック射出成形金型の生産効率向上によるコストダウンと短納期化

長浜プラスチック工業株式会社

成果部品1個あたりの製作時間 300分→260分

この事例のポイント

  • 金型費用のコストダウンが顧客ニーズとなっていた。
  • コストダウンと短納期化を目的として新型のCNC旋盤を導入し、実証確認を行った。
  • 部品1個あたりの製作時間 300分→260分。設備導入による工程集約で、成果確認用部品の製作時間が300分から260分に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名長浜プラスチック工業株式会社
所在地徳島県 吉野川市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数9人
資本金1,000万円
設立1954年

事業の背景

金型の見積り件数と見積り総額は年々増えていたが、他社との受注競争では僅差の価格差で失注している場合が多いことが分かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算金型費用のコストダウンが顧客ニーズとなっていた。
  • 生産能力旋削加工とミーリング加工の両方が必要な金型部品では、NC旋盤とマシニングセンタを使い分けるため、都度段取り・原点出しが必要で工数がかかっていた。
  • コスト・採算金型の見積り件数と見積り総額は年々増えていたが、他社との受注競争で僅差の価格差により失注することが多かった。

やったこと

コストダウンと短納期化を目的として新型のCNC旋盤を導入し、実証確認を行った。CNC旋盤は旋削加工に加えミーリング加工機能を備え、一度の段取り・原点出しで加工が終了する。生産数の多い部品をテスト用ワークとし、回転工具回転速度、主軸回転速度、送り速度、切込み量、工具種類などの加工条件を変えながら最適な加工条件を抽出した。

加工機CNC旋盤

事業の効果

  • 部品1個あたりの製作時間 300分→260分

設備導入による工程集約で、成果確認用部品の製作時間が300分から260分に短縮された。マシニングセンタの空き待ち時間が解消され、原点の再設定が不要になって加工精度も向上した。受注増が期待できるほか、金型メンテナンスや改造など新規金型に付随する売上増も見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    金型見積りの件数・総額が年々増えており、受注競争での失注が多いと記載あり。過去取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    他社との僅差の価格差で失注が多いという競争状況と、工程集約によるコストダウン・短納期化で受注割合を高める狙いが読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    加工機2台の段取り・原点出しという課題を認識し、CNC旋盤導入で工程集約し、部品加工時間を300分から260分に短縮した。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    部品1個あたり30分の短縮、300分から260分への短縮と数字で検証結果が示され、受注増や金型メンテ費の売上増も見込まれている。

  • 事業を進める体制2

    実証確認を行ったことや加工条件を変えて最適化したことはうかがえるが、人材や事務処理体制の記載は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客ニーズは『金型費用のコストダウン』と明記されるが、ターゲット顧客やニーズの裏付けは具体的に書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    実証確認の手順や加工条件の検証方法は記載があるが、中長期の課題や今後のスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    金型の加工分野で同種の高付加価値化を図る記述は薄く、新市場性を示す事実は読み取れない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    プラスチックの有効利用率向上や地球環境保全への貢献が今後の展望として述べられているが、波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果4

    部品1個あたり30分短縮、300分から260分への短縮など、設備投資に対する効果が具体的な数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    新型CNC旋盤の導入で工程を集約する点はうかがえるが、先端的デジタル技術やビジネスモデルの記載は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県吉野川市の企業である点はうかがえるが、地域特性を活かした付加価値や雇用創出の記載は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

金型コストダウン事業がプラスチックの有効利用率やバイオプラスチック利用の促進につながり、地球環境の保全に貢献できることを社会全体に実証していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。