ものづくり補助金平成27年度製造業徳島県

観客を魅了する音楽と完全にシンクロする花火演出システムの構築

有限会社岸火工品製造所

成果特殊筒の筒数を増強した

この事例のポイント

  • 中国製の花火玉の輸入により安価に打ち上げる業者が増え、価格競争が激化している。
  • 西日本で初めて角度を自在に変化させることができる発射台を導入し、空間演出のバリエーションを増やした。
  • 特殊筒の筒数を増強した。西日本で初めての角度を自在に変化させる発射台の導入により空間演出のバリエーションが増えた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社岸火工品製造所
所在地徳島県 阿南市
業種その他の製造業
従業員数4人
資本金1,000万円
設立1991年

事業の背景

有限会社岸火工品製造所は明治20年頃に創業し、約130年間徳島で花火の製造と打ち上げを行ってきた。煙火の業界では中国製の花火玉の輸入により安価に打ち上げる業者が増え、価格競争が激化している。当社も花火大会による売上が低迷してきたため、花火大会の付加価値を高める方針を固めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信中国製の花火玉の輸入により安価に打ち上げる業者が増え、価格競争が激化している。
  • 生産能力花火大会による売上が低迷してきた。
  • 新製品・新技術花火大会の付加価値を高める「音楽と合わせる演出」に力を入れる必要があったが、他社との差別化のため完全にタイミングを合わせた演出を実現する必要があった。

やったこと

西日本で初めて角度を自在に変化させることができる発射台を導入し、空間演出のバリエーションを増やした。最新点火器を導入し、ソフトの簡略化により作業の短縮化が可能となった。特殊筒の筒数を増強し、現場が重なる日の外注依頼の削減が見込めるようにした。完全にタイミングを合わせた演出を実現し、観客の驚きと感動を呼び新規獲得を図った。

加工機特殊発射台
その他最新点火器
その他分配器
加工機特殊筒

新しい製品・サービス:音楽と完全にシンクロする花火演出システム

事業の効果

  • 特殊筒の筒数を増強した

西日本で初めての角度を自在に変化させる発射台の導入により空間演出のバリエーションが増えた。最新点火器によるソフトの簡略化で作業の短縮化が可能になった。特殊筒の筒数を増強したことで外注依頼の削減が見込める。音楽と完全にシンクロする花火による演出力向上と作業工程の能率化に成功し、花火大会の新規獲得への足掛かりを築くことができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業約130年の花火製造と、花火大会売上の低迷を受けて音楽演出へ力を入れる方針を固めた経緯が書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    中国製花火玉の輸入による価格競争の激化と、四国唯一の音楽演出技術という強みが記載されている。

  • 課題の認識と解決3

    売上低迷という課題に対し音楽演出で付加価値を高める方針が示されるが、数値目標や収益見込みは書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員数4名と記載があるが、補助事業を遂行する体制の具体的説明はうかがえない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    音楽と完全にシンクロする演出で他社と差別化し、観客の驚きと感動を呼んで新規獲得を図ると具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    最新点火器による作業短縮や特殊筒の増強など導入後の工程改善はあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    音楽と完全シンクロする花火演出は他社との差別化を図る高付加価値化で、四国唯一の技術と記載されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    観光資源としての可能性や阿波踊り・鳴門の渦潮に並ぶ集客力に触れているが、雇用や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果2

    外注削減や作業短縮の見込みはあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    音楽とのシンクロ技術が花火演出の新たなブームを生むとあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明記されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    徳島の花火文化を観光資源として活かし、中四国・近畿での大会獲得を目指す地域的な取組が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

音楽とシンクロさせる技術は花火演出に新たなブームを生み出しており、阿波踊りや鳴門の渦潮に並ぶ観光資源としての可能性を秘めている。花火の感動や集客力を活かし、近畿初の競技大会などの独自の取り組みを加速させることが目標である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。