ものづくり補助金平成27年度製造業愛媛県

超高精度位置決めによる高精度部品加工品の内製化

ウダカエンジニアリング株式会社

成果寸法誤差 0.02mm→0.005mm

この事例のポイント

  • 部品単位に高度な加工精度と測定精度が求められているが、現有の加工設備は位置決め制御寸法にばらつき(約0.05mm)があり、ユーザーの求める精度に至っていなかった。
  • 新型マシニングセンタを導入し、高精度部品の内製化を進めた。
  • 寸法誤差 0.02mm→0.005mm。寸法誤差が0.02mmから0.005mmへと精度が高まり、製品の工作精度が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名ウダカエンジニアリング株式会社
所在地愛媛県 四国中央市
業種生産用機械器具製造業
技術分野機械制御,精密加工
従業員数38人
資本金2,000万円
設立1962年

事業の背景

主にオムツ製造機械を製造してきたが、近年のユーザー市場のグローバル化により、より一層の高品質、短納期、コスト低減が求められていた。紙製品メーカーを主な得意先とし、主要取引先はユニ・チャーム株式会社グループや福助工業株式会社グループなどである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度部品単位に高度な加工精度と測定精度が求められているが、現有の加工設備は位置決め制御寸法にばらつき(約0.05mm)があり、ユーザーの求める精度に至っていなかった。
  • 納期・工程精度の低い部品が出ると交換後すぐに別の予備品と交換することがあり、保守対応に課題があった。
  • コスト・採算精度が足りないため部品加工を外注に依頼しており、外注比が高い状態であった。

やったこと

新型マシニングセンタを導入し、高精度部品の内製化を進めた。導入の目的は、紙おむつ製造機械の新規開発案件での開発期間の短縮と高精度部品の内製化、内製化による製品の工作精度の向上、顧客の製品ロス率の低減(短納期での消耗部品供給)である。あわせて高精度加工を可能にするリニアスケールと高精度測定ができる機器を導入した。

加工機新型マシニングセンタ
検査測定リニアスケール
検査測定高精度測定機器

事業の効果

  • 寸法誤差 0.02mm→0.005mm
  • 納期 2カ月→1カ月

寸法誤差が0.02mmから0.005mmへと精度が高まり、製品の工作精度が向上した。納期は2カ月から1カ月へ短縮された。マシニングセンタによる加工部品では原価内の外注費比率が導入後20%軽減した。開発案件や保守案件の重要部品を内製化できる体制が整い、開発のスピード化、低コスト化と保守案件の迅速な対応につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    オムツ製造機械の製造実績と大手衛材メーカーとの取引から、既存事業との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ユーザー市場のグローバル化への対応と高精度部品の内製化が述べられるが、競争優位の根拠となる自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    位置決め寸法のばらつき約0.05mmや外注依存という課題を示し、内製化で納期短縮や外注比軽減に結びつける実効性のある計画が読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    寸法誤差0.02mmから0.005mm、納期2カ月から1カ月、今後5年で外注費10%軽減という数値目標が示されている。

  • 事業を進める体制2

    担当者と連絡先は記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての説明はほとんど読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ユーザーの求める精度や短納期というニーズは書かれるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の活動予定として稼働率向上や最新型導入が示されるが、中長期の検証や遂行スケジュールは詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    大手メーカー向けの高精度部品や特許取得の製品に触れるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    紙製品や衛材製品の生産設備を手がける点はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    外注比軽減や納期短縮、製品ロス率低減の効果は示されるが、補助金額に対する付加価値増加の費用対効果は数値で示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高精度加工や計測機器の導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献としての位置付けは明示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    愛媛県四国中央市の本社工場と第2工場が記載されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用面の説明は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

マシニングセンタの操作技術を高め、同機械の稼働率を向上させる。また、最新型を導入し、開発案件や保守案件の重要部品の内製化を進める。今後5年間で全体の外注費を10%軽減し、コスト削減から収益向上につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。