ものづくり補助金平成27年度農業、林業佐賀県

もやし生産ラインへ最新根切り機装置群導入による生産性向上事業

株式会社川﨑食品

この事例のポイント

  • 受注量に対して生産能力が追いつかない。
  • 工場内のレイアウトを見直し、導入設備のレイアウトを作成して発注した。
  • 歩留まり対策により除去された根クズや豆殻のみを落とせるようになり、ロスが減ってもやし残渣の量が削減され、廃棄コストも下がった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社川﨑食品
所在地佐賀県 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町
業種農業
技術分野製造環境
従業員数68人
資本金8,000万円
設立1987年

事業の背景

当社は1927年創業の長い業歴を持ち、もやしの生産では県内トップクラスの規模を誇る。一般家庭でのもやしの購入数量は2008年以降急激に伸びており、低価格で安定しているもやしは注目されている。世帯あたりの消費量は年間7kg程度と高止まりしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注量に対して生産能力が追いつかない。
  • コスト・採算現状では製造コストを下げることが難しい。
  • 新製品・新技術既存製品の製造で手一杯のため、自社で新商品や高付加価値製品の製造に着手できない。
  • 品質・精度生産性の向上に加えて製品品質の向上も課題となっていた。

やったこと

工場内のレイアウトを見直し、導入設備のレイアウトを作成して発注した。次に機械装置類を導入して検収を行い、試運転を実施した。生産能力の検証を行い、歩留まり対策、排水対策、異物混入対策を検証した。最後に新商品や高付加価値商品のテスト製作に取り組んだ。導入の中心は特許技術を取り入れたメーカーの水流攪拌式もやしの洗浄ラインと最新根切り機装置群である。

加工機水流攪拌式もやしの洗浄ライン
加工機最新根切り機装置群
検査測定画像処理式異物排出装置

新しい製品・サービス:新商品・高付加価値商品のテスト製作

事業の効果

歩留まり対策により除去された根クズや豆殻のみを落とせるようになり、ロスが減ってもやし残渣の量が削減され、廃棄コストも下がった。排水は従来のかけ流しから循環方式に変わり、一度に多くの水量で処理できるようになった。大量の水による切断で茎へのダメージがなくなり品質が向上した。異物混入対策では画像処理式異物排出装置により機械的に除去できるようになり、安定した不良品除去と従業員の負担軽減につながった。機械化で生まれた時間・人・設備の余力を新商品の開発に活用できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    もやしの生産に県内トップクラスの規模で業歴も長いと書かれるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは読み取れません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場ではもやし購入が伸びていると書かれるが、自社の経営資源の強み・弱みと競争優位性については読み取れません。

  • 課題の認識と解決4

    受注量に生産能力が追いつかず新商品に着手できないという課題を明示し、生産性向上と品質向上の2課題に重点を置いたと具体的に書かれています。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値の創出や賃上げの目標値は書かれておらず、生産性向上や品質向上が確認されたと結果のみ記述されています。

  • 事業を進める体制2

    レイアウト作成、発注、検収、試運転と工程は書かれるが、人材や事務処理体制についての記述はありません。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    新商品・高付加価値商品の開発を目指すとあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由についての記述は読み取れません。

  • 事業化までの道筋3

    導入の流れ(レイアウト、発注、検収、試運転、テスト製作)は段階的に書かれるが、中長期の課題検証やスケジュールの詳細は薄いです。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    もやしは家計向けで低価格が求められると書かれるが、同分野での高付加価値化や高価格化の水準は具体的に示されていません。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    家計の支出を抑えるもやしの需要増が背景として書かれるが、波及効果や雇用創出の具体的記述は読み取れません。

  • 費用対効果3

    廃棄コスト削減や処理水量の増加など効果は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値はありません。

  • イノベーションへの貢献3

    画像処理式異物排出装置の導入など機械化は書かれるが、サプライチェーン全体への貢献については読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    佐賀県内トップクラスの生産規模と書かれ地域性はうかがえるが、地域経済の成長を牽引する具体的記述はありません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

水流攪拌式もやし製造ラインで生産性が向上し、水流による切断で鮮度を保てるようになり製品品質の向上も確認された。今後はさらなる品質向上を目指し、人が関わる工程を新しい設備で機械化して従業員の負担を減らす。あわせて市場の需要に対応できる生産体制を構築していく。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。