回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
三福海苔株式会社
成果ロス率 18%→1.42%
| 事業者名 | 三福海苔株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 佐賀市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 2,500万円 |
| 設立 | 1971年 |
海苔のギフト需要や家庭消費量は、食文化の変化や贈答習慣の衰えから減少傾向にあった。一方で、手軽に食べやすいおにぎりが都市圏を中心に国内外で人気を高めており、海苔を別の形で食べる機会が増えていた。おにぎりを提供する飲食店などはコンビニおにぎりとの差別化を図るため、質の高い素材や美味しさを追求し、握りたてのおにぎりと海苔を分けて提供する手法が増えていた。
抱えていた課題
やったこと
カット海苔1枚のピロー包装技術を確立し、商品化を目指した。導入した包装ライン連動丸刃裁断機は、丸刃切断機を搭載した切断機で柔らかい海苔を1枚ずつカットし、搬送ラインへスムーズに送り込む。乾燥剤封入機は、香りを保ち鮮度感を維持するための石灰乾燥剤を搬送ラインに投入し、海苔と一緒に封入する。ピロー包装機は、搬送フィンガーの上部に特殊な返しを付けて海苔の浮き上がりを抑え、製袋部へ正確に搬送する。さらに、固定式の専用製袋装置で袋を形成し、製袋部に静電気除去装置を取り付けて静電気の影響を回避し、押さえベルト装置で海苔を押さえながらフィルムで包み込んで一定の位置を保つ。
| 加工機 | 包装ライン連動丸刃裁断機 |
|---|---|
| 加工機 | 乾燥剤封入機 |
| 加工機 | ピロー包装機 |
新しい製品・サービス:カット海苔1枚のピロー包装商品
専用設備の導入によりロス率が大幅に下がり、必要人員も削減できた。設置後の評価検証では、カット、ピロー包装、検品までの工程を2名体制で行えるようになった。包装スピードは目標の60回転/時を実現し、1時間当たりの製造は目標を上回る3,323袋/時(ロス整理時間含む)を達成した。時間あたり目標生産数も予定より約1.1%増となり、効果的な生産体制を構築できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
海苔のギフト需要減少とおにぎり人気上昇を背景に、カット海苔ピロー包装の商品化を競争力強化と位置付けている。過去の取組との連続性は書かれていない。
コンビニおにぎりとの差別化や、柔らかい佐賀海苔という自社素材の強みを活かし、おにぎり専門店などへ販路を広げる狙いが具体的に書かれている。
手作業では生産性が悪く、ロス率約18%が課題と明示され、専用包装ラインでロスを減らす解決策と結びついている。
ロス率を約18%から約1.42%、生産数を約1.1%増、包装スピード60回転/時、3,323袋/時など数値目標と実績が示されている。
従業員10人の体制で、カット・包装・検品を2名で行えるようになったと書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。
おにぎり専門店やカフェレストランへの販路、柔らかい佐賀海苔の品質という顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。
設置後の評価検証と目標達成状況は書かれているが、中長期の検証や遂行スケジュールの記述は限定的。
公開されている事例からは読み取れません。
カット海苔のピロー包装という新しい商品形態で、海苔の一般的な普及度が低い分野への挑戦と読める。
地域産業の発展や佐賀海苔の普及に貢献すると述べられているが、雇用や波及効果の数値は示されていない。
ロス率や生産性の改善、年間約300万円の売上上乗せが数字で示され、投資効果が読み取れる。
特殊な搬送フィンガーや静電気除去装置など技術的工夫はあるが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの波及は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
佐賀海苔の特徴を活かし、地域産業発展へ貢献すると述べられているが、雇用創出や地域成長の具体的記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
本事業の事業化により、おにぎり専門店・カフェレストラン5事業所と取引を行い、年間約300万円の売上を上乗せしている。今後は市場ニーズに応えることで新たな販路開拓が期待でき、現在取引実績がある高級料理店やセレクトショップ等への取引拡充も見込める。佐賀海苔の普及と地域産業発展への貢献につながり、他社より早く事業化することで業界での優位性を確保し、会社の付加価値向上を期待している。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日