“懐かしい味”の価値を見出しブランド力強化 高齢者に優しい増産体制構築
輻射窯ガスオーブン(EKⅡ-663TS・CKKK)を導入した。
効果:生産能力 1倍→1.5倍
成果一度に焼き上がる量 40枚→80枚
| 所在地 | 佐賀県 神埼市 |
|---|---|
| 業種 | 飲食料品小売業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 2人 |
| 資本金 | 0万円 |
| 設立 | 1919年 |
1919年創業、2019年に100周年を迎えた和菓子店である。平成24年11月に神埼市・西九州大学との産学官連携で、地域資源のひしの皮を使った「ひしぼうろ」を開発し、地元の特産品として一定の認知度を持つ人気商品となった。ひしぼうろの県内外への販路が広がる中、当時の製造体制では対応しきれないと判断された。
抱えていた課題
やったこと
遠・近赤外線の応用技術で石窯焼きを再現する輻射窯(二段式ガスオーブン)を導入し、ひしぼうろの試作を行った。生地の量や製造環境(温度・湿度)が品質に及ぼす影響を繰り返し検証し、最適な条件を確立した。炉内の特殊構造により遠赤外線と近赤外線の反射熱で焼きムラなく均一に焼けることを確認した。作業内容はマニュアルにまとめ、焼き技術の習得と向上を図った。
一度に焼き上がる量が従来の2倍の80枚となり、熱効率が上がって焼き時間が約5%短縮されたことで、製造リードタイムが短縮された。オーブン自体が熱を発しないため取り出し作業が容易になり、作業効率も向上した。焼きムラやロスが大幅に減り、ガス代も抑えられたことで原価率が下がった。最終的に生産高は2割から3割増え、販路拡大の準備が整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
創業100年の伝統製菓店で、産学官連携によるひしぼうろ開発や地域特産化など過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
ひしぼうろが県内外で販路拡大し市場ニーズがあることや、ポリフェノール等の特長に触れているが、競争優位の分析までは書かれていない。
焼きムラ約1割のロス、1回40枚・7分という課題を認識し、生産高2〜3割増という成果目標と結びつけて記載している。
生産高を2割から3割増すことに成功したとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
作業内容をマニュアル化し焼き技術の習得に取り組んだとあるが、従業員数2人の体制や事務処理能力の詳細は読み取れない。
添加剤を使わない安全安心、ポリフェノールの栄養面、求めやすい価格など選ばれる理由が書かれているが、ターゲットの整理は薄い。
試作での条件検証、マニュアル化、福岡県内での販路開拓など遂行方法は示されているが、スケジュールは明確ではない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ひしぼうろは地元で一定の認知度があり人気商品とあるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準は示されていない。
神埼市・西九州大学との産学官連携で地域資源のひしを活用し地域の特産品化を図っており、地域への貢献は読み取れる。
ロス削減、ガス代の抑制、原価率縮小、生産高2〜3割増とあるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
遠・近赤外線の応用技術による還射窯の導入は技術活用だが、デジタル技術や新しいビジネスモデルとの関係は薄い。
公開情報では判断できません。
神埼市の地域資源「ひし」を使った特産品で地域に貢献し、地元での購買層拡大を目指すと具体的に書かれている。
九州内での売り上げ増を目指し、博多大丸での販売を軸に福岡県内での定着と、地元・佐賀県内での購買層拡大を図る。ひしぼうろを佐賀の特産品としてより多くの人に知ってもらい、おいしさとヘルシーさ、求めやすい価格をアピールしながらファンを増やしていく。
地域の人たちとの縁で誕生した「ひしぼうろ」で地域に貢献し恩返しをしていきたいです。
公式の事例集より(原文のまま)
輻射窯ガスオーブン(EKⅡ-663TS・CKKK)を導入した。
効果:生産能力 1倍→1.5倍
従来の鉄仕様の殺菌水槽をステンレス仕様に変更し、殺菌に使う次亜塩素酸の塩素濃度を従来の15ppmから30ppmに引き上げた。
効果:殺菌水の塩素濃度 15ppm→30ppm
大量荷捌きが可能な新倉庫を開設し、カシデリ専用のECサイトと既存の基幹システムを連携させた。
効果:高齢者施設の利用件数 104件→475件