ものづくり補助金平成27年度製造業長崎県

当社特許技術を用いた小型農業生産器具を量産化する為の最新鋭ロボットアーム付きベンダー機の導入

総和工業株式会社

成果歩留まり率が約90%であったが、導入後は約80%強になった

この事例のポイント

  • 小型の播種機の細かい部材の曲げ加工を手作業で行っているため、量産ができない。
  • 特許技術を用いた小型農業生産器具を量産化するため、最新鋭のロボットアーム付きベンダー機を導入した。
  • 歩留まり率が約90%であったが、導入後は約80%強になった。新しいベンダー機の導入で段取り替えの時間や工数が削減され、製作時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名総和工業株式会社
所在地長崎県 佐世保市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数60人
資本金5,000万円
設立1977年

事業の背景

当社は精密板金業を中心に、農業用シーダマルチや家庭用暖房機、ヘルスケア機器などのオリジナル商品も製造している。商品企画から試作、量産、販売までワンストップで行えることが強みである。主力の小型播種機は特許技術を持ち、大手の農作業機器メーカーに納入してきた。近年は女性や高齢者が畑作業に従事する機会が増え需要が増えたが、細かい部材の曲げ加工を手作業で行っていたため量産できなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小型の播種機の細かい部材の曲げ加工を手作業で行っているため、量産ができない。
  • 人手・技能大きな部材と細かい部材の加工を同じ機器で行っていたため、細かい部材の作業の際は危険が伴っていた。
  • 品質・精度段取り替えに時間がかかり、歩留まり率が約90%と低かった。

やったこと

特許技術を用いた小型農業生産器具を量産化するため、最新鋭のロボットアーム付きベンダー機を導入した。ロボットアームで細かい部材の曲げ加工を行うことができ、それまで大きな部材と細かい部材の両方を同一機器で行っていた作業を分けられるようになった。新しいベンダー機により、問題となっていた段取り替えの時間や工数が削減され、製作時間を大幅に短縮することができた。全自動化により熟練工が他の作業に従事できるようになった。

加工機ロボットアーム付きベンダー機

新しい製品・サービス:特許技術を用いた小型農業生産器具

事業の効果

  • 歩留まり率が約90%であったが、導入後は約80%強になった
  • 製造原価率が5%削減
  • 納期 4日→2日

新しいベンダー機の導入で段取り替えの時間や工数が削減され、製作時間が大幅に短縮された。全自動化により熟練工が他の作業に従事できるようになり、生産性が向上し人手不足の解消にもつながった。製造原価率は5%削減され、納期は1台あたり4〜5日から2日へと約半分になった。手作業による失敗もなくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    農業用器具の量産化を目的に特許技術を用いた製品を展開してきた経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    女性や高齢者の農作業需要増という外部環境は触れられているが、競争優位性への言及は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    細かい部材の手作業曲げ加工と段取り替えによる歩留まり低下という課題が具体的に示され、導入で生産性が改善した。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    製造原価率5%削減、納期1台4〜5日から2日と数字があるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    農作業機器の需要増と顧客への新ベンダー機対応の提案が書かれているが、選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の展望として稼働率向上や大量生産受注、さらなるコスト削減への取組が述べられている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    特許技術の小型農業生産器具で、歩留まり約90%や製造原価率削減など同分野内の生産性向上が読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    人手不足の解消や熟練工の他業務への従事という効果がうかがえるが、波及効果の記述は限定的。

  • 費用対効果4

    製造原価率5%削減、納期半減、歩留まり約90%など具体的な数字で生産性向上の効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    ロボットアーム付きベンダー機の導入が書かれるが、サプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長崎県佐世保市の拠点で製造する点はあるが、地域経済の牽引に関する記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新しいベンダー機に対応した板金加工を顧客に提案し、稼働率を上げていく。大量生産の受注を目指し、さらなるコストの削減に取り組んでいきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。