ものづくり補助金平成27年度製造業熊本県

難削材の高精度高効率複合加工技術開発による競争力強化事業

株式会社シマヅテック

この事例のポイント

  • 既存の設備では対応できなかった硬度の高い素材の研削や形状加工ができず、受注の幅が限られていた。
  • 高精度・高剛性・高機能が特長の複合加工機を導入し、高精度複合旋盤による加工を始めた。
  • 新しい機械の導入により、スタッフの技術力が向上し、新しい技術の提案にもつながった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シマヅテック
所在地熊本県 宇城市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数90人
資本金3,000万円
設立1974年

事業の背景

半導体製造装置や医療機器など、各種精密機械の金属部品の加工全般を手がけている。海外との価格競争が激しくなる中、確かな技術と品質を強みとしてきた。世界トップクラスの装置メーカーと多数取引している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存の設備では対応できなかった硬度の高い素材の研削や形状加工ができず、受注の幅が限られていた。
  • コスト・採算以前は外注に頼るしかなかった複雑な部品があり、外注費や人件費がかさんでいた。
  • 納期・工程1製品あたりの製造時間が長く、納期短縮が難しかった。

やったこと

高精度・高剛性・高機能が特長の複合加工機を導入し、高精度複合旋盤による加工を始めた。機械制御により高効率での加工が可能になり、硬度の高い素材の研削や複雑な形状の加工に対応できるようにした。これにより、既存設備では対応できなかった加工を自社で行えるようになった。

加工機高精度複合加工機(高精度複合旋盤)

事業の効果

新しい機械の導入により、スタッフの技術力が向上し、新しい技術の提案にもつながった。受注数が増え、新規顧客の獲得にもつながっている。以前は外注していた複雑な部品も自社で生産できるようになり、経費を抑え、短納期の依頼にも応えられるようになった。オペレーター1人で複数台の機械を担当できるようになり、人員当たりの生産性が大幅に向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存設備では対応できない硬度の高い素材の加工を補うため導入したと書かれ、過去の取組との一貫性は読み取れるが具体性は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    世界トップクラスの装置メーカーと取引し、海外との価格競争が激化していると書かれるが、自社の強みを数値で示す記述は少ない。

  • 課題の認識と解決4

    高硬度素材の加工ができず外注や製造時間の課題があったとし、外注費削減や製造時間短縮に言及している。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注数の増加や生産性の向上に触れるが、目標値や具体的な数字は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    オペレーター一人で複数台を担当できるようになったとあるが、補助事業を遂行する体制の記述は限定的。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    品質・納期・コスト面の信頼や高精度加工の強みは書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の展望として付加価値の高いものづくりを挙げるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    複雑部品の自社生産や高硬度素材の加工など高付加価値化を目指す記述はあるが、数値による裏付けは乏しい。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    半導体製造装置など国内の重要産業を支えると書かれるが、波及効果や雇用創出の具体的な数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    設備投資の成果は十分に得られると確信とあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    半導体・医療機器など成長分野の部品加工を行うとあるが、構造転換への貢献は明示されていない。

  • 地域経済への波及3

    熊本県内の半導体関連企業との取引に触れ、地域の産業集積を支える役割がうかがえるが、経済成長への具体的効果は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

機械による自動化と熟練の技による手作業を組み合わせ、海外の安価品に負けない付加価値の高いものづくりを続けていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。