ものづくり補助金平成27年度建設業熊本県

高度情報化施工プロジェクト

株式会社緒方建設

この事例のポイント

  • 事業主体となる公共工事を、情報技術(ICT)を活用して施工し、建設現場の生産性向上を目指した。
  • ICT技術の導入により測量・管理業務が省力化され、ドローンやクラウド・コンピューティングによって高精度な作業と進捗確認が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社緒方建設
所在地熊本県 菊池市
業種総合工事業
従業員数80人
資本金9,800万円
設立1966年

課題と取り組み

やったこと

事業主体となる公共工事を、情報技術(ICT)を活用して施工し、建設現場の生産性向上を目指した。ドローンや三次元(3D)スキャナー、3D建機を導入し、着工前測量から施工、施工管理、検査、納品までを一貫して行う。平成27年度のものづくり補助事業で、油圧ショベルに搭載する米国トリンブル社製の3Dバックホウガイダンスシステムと、中国DJI社の3D測量用ドローン1台を導入した。ICT技術を建設現場に導入し、測量・管理業務の省力化を図るとともに、ドローンやクラウド・コンピューティングによる高精度での作業や進捗の確認を可能にした。

ソフト3Dバックホウガイダンスシステム(トリンブル社製)
加工機油圧ショベル
検査測定3D測量用ドローン(DJI社製)

事業の効果

ICT技術の導入により測量・管理業務が省力化され、ドローンやクラウド・コンピューティングによって高精度な作業と進捗確認が可能になった。品質、機能、性能面で競争力が強化され、公共工事での利益確保と国土交通省の工事成績評定の向上を目指した。その結果、4週8休制を実現するなど生産性が大幅に向上した。ICTを用いた高度情報化施工にいち早く取り組んだことで、会社の技術力が向上し全社的な底上げにつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性3

    ICTを用いた高度情報化施工に早く取り組み、会社の技術力向上と全社的な底上げを実現したとあるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    国交省の生産性革命やi-Constructionへの参加はうかがえるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    課題として公共工事での利益確保や工事成績評定の向上を目指したとあるが、課題認識の具体的な説明は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性を大幅に向上させたとあるが、付加価値額や賃上げの目標値や数字は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    新事業計画班を社内各部署から選任し、現場担当者の専門教育も行ったとあり、体制の一端は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    ドローンや3Dガイダンスでの高精度作業の可能性はうかがえるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    機材選定から現場活用までの計画工程を具体的に決めたとあり、遂行方法は読み取れるが期間や数字は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    3Dバックホウガイダンスやドローン測量を導入し、品質や性能で競争力を強化したとあるが、普及度や高水準化の根拠は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    公共工事の生産性向上や建設業の働き方改革への寄与はうかがえるが、波及効果の数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    測量・管理業務の省力化は述べられているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献4

    ドローン、3Dスキャナー、クラウド・コンピューティングを一貫して活用し、着工前測量から納品までを行うと具体的に書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    建設現場の生産性向上や建設業の働き方改革に資するとうかがえるが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及3

    熊本地震で被災した俵山トンネルの復旧工事に参入し、地域のインフラ整備に寄与した点は読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

引き続き建設現場の生産性向上をはかり、建設業の働き方改革の達成を目指す。2015年から5年間で30歳未満の社員が19人入社しており、将来のインフラ整備を担う若手社員の確保育成を目指す。ICTを用いた高度情報化施工プロジェクトに積極的に取り組む。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。