ものづくり補助金平成27年度運輸業、郵便業熊本県

ガス充填方式の包装機を導入し、製品の品質と生産性が向上

株式会社共同

この事例のポイント

  • 真空包装は三方袋を使うため袋詰め作業に手間がかかっていた。
  • 深絞型真空包装機能を備えたガス充填包装機を導入し、真空包装の工程を置き換えた。
  • ガス充填包装機の導入により真空包装の作業時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社共同
所在地熊本県 菊池市
業種道路貨物運送業
従業員数255人
資本金1,000万円
設立1971年

事業の背景

株式会社共同は道路貨物運送業、食肉製品製造業、食肉処理業、飲食業を手がけている。熊本ミートセンター(KMC)では枝肉のカットやハンバーグ・ハム・ソーセージの製造などの食肉加工を行い、製品の包装は主に真空包装で行っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力真空包装は三方袋を使うため袋詰め作業に手間がかかっていた。
  • 品質・精度真空包装では衛生面と品質をさらに高める必要があった。
  • 販路・情報発信品質管理の厳しい取引先への販路拡大が難しい状況だった。

やったこと

深絞型真空包装機能を備えたガス充填包装機を導入し、真空包装の工程を置き換えた。従来のシングルチャンバー式真空包装機と併用して運用している。ハム・ソーセージの切り落としにも炭酸ガス充填包装を開始し、味覚や栄養価、色調などを保ちながら広域流通に対応できるようにした。

  • 加工機深絞型真空包装機能を備えたガス充填包装機

事業の効果

ガス充填包装機の導入により真空包装の作業時間が大幅に短縮された。作業が効率化・単純化されたことで指導にかかる時間も大幅に減り、作業中のミストも減少して従業員のストレスも緩和された。直接手で触れる工程が減ったことで食品の劣化による食中毒などのクレーム防止にもつながり、品質管理の厳しい取引先への販路拡大が可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.4 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性ハンディを持つ方の積極雇用や食育など強みはうかがえるが、市場動向と自社の強み・弱みの関係は書かれていない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性3

    真空包装からガス充填包装機への切替と、品質管理が厳しいユーザーへの販路拡大という方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    ハンディを持つ方の積極雇用や食育など強みはうかがえるが、市場動向と自社の強み・弱みの関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    袋詰め作業の手間が課題と書かれ、ガス充填包装機の導入で解決した経緯は読めるが、付加価値化の計画としての具体性は薄い。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業時間が大幅に短縮されたと書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は数字を伴って示されていない。

  • 事業を進める体制2

    工場長や事業部の体制は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    鮮度保持や食中毒クレーム防止により、品質管理の厳しいユーザーへ販路を広げられる点が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の稼働状況と販路拡大の方向は書かれているが、中長期の検証やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    ガス充填包装によりソーセージ等の切り落としを新たに包装できるようになったとあり、同分野での高付加価値化がわずかにうかがえる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    食の広域流通への対応や食育、ハンディのある方の雇用といった地域的意義がうかがえるが、国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    作業時間の大幅短縮や指導時間の削減は読み取れるが、補助金投入額に対する費用対効果の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    地域の畜産農家と協力し6次産業化を進める方針や、ハンディのある方の雇用が書かれているが、規模や数字は示されていない。

今後の展望

食の安全を確保しながら、さらなる販路拡大を目指す。畜産農家と協力し、ガス充填包装機を使った委託製造や6次産業化の支援にも取り組んでいく。

事業者の声

安全、安心でおいしい食肉加工品を皆さんに届けたいですね

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県運輸業、郵便業平成25年度

多運用集約型宅配業務管理システム構築計画

様々な荷主の配送を効率よく管理し確実な配送を実現するため、独自の多運用集約型宅配業務管理システム「エースカーゴ・マルチオペレーション・サポ…

効果:毎月の作業時間を合わせて5,430分短縮

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。