ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

画期的な『綿包製品』を製造するための自動綿包製造装置の導入

カクイ株式会社

成果脱脂綿ロール1本(75m)から長さ寸法30cmの綿包製品(250枚)を1名で生産した場合の時間が短縮される

この事例のポイント

  • 綿包製品は労働集約型のため自社製造ではコストが合わず外注していたが、外注先から事業閉鎖の意向が伝えられ、内製化する必要が出てきた。
  • 自動綿包四辺折り装置を導入し、旧タイプと比較して製造工程を1工程(2工程から1工程)短縮した。
  • 脱脂綿ロール1本(75m)から長さ寸法30cmの綿包製品(250枚)を1名で生産した場合の時間が短縮される。新装置の導入により、脱脂綿ロール1本から綿包製品を1名で生産する時間が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名カクイ株式会社
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種繊維工業
技術分野機械制御
従業員数172人
資本金1億円
設立1889年

事業の背景

明治14年に山形屋綿店として創業し、明治31年には日本で初めて機械による製綿業を始めた。もともとの主力商品は布団綿や寝具だったが、平成元年より油吸着材の生産を開始し、現在は化粧用の脱脂綿の取り扱いも多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算綿包製品は労働集約型のため自社製造ではコストが合わず外注していたが、外注先から事業閉鎖の意向が伝えられ、内製化する必要が出てきた。
  • 生産能力医療現場のニーズに対応し、生産性の向上と低コスト化を実現するためには、付加価値の高い画期的な製品を開発し製造販売することが必須である。

やったこと

自動綿包四辺折り装置を導入し、旧タイプと比較して製造工程を1工程(2工程から1工程)短縮した。脱脂綿ロール1本(75m)から長さ寸法30cmの綿包製品(250枚)を1名で生産した場合の時間が短縮された。全自動綿包製造装置により、綿ほつれが出ない高付加価値綿包製品を製造する。

加工機自動綿包四辺折り装置(綿包四辺折機)
加工機全自動綿包製造装置

新しい製品・サービス:綿ほつれが出ない画期的な高付加価値綿包製品

事業の効果

  • 脱脂綿ロール1本(75m)から長さ寸法30cmの綿包製品(250枚)を1名で生産した場合の時間が短縮される
  • 綿包製造工程数 2工程→1工程

新装置の導入により、脱脂綿ロール1本から綿包製品を1名で生産する時間が短縮された。製造工程が2工程から1工程に減り、コスト面の効果も得られた。製造工程の機械化により綿ほつれが出なくなり、商品の魅力が大きく上がった。今後は素材にこだわらず、吸収力向上や傷に貼り付きにくい製品への挑戦が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    外注先の閉鎖で内製化が必要になったとあり、過去の取組との一貫性は読めるが、経営戦略上の位置づけの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    医療現場のニーズ対応や油吸着材の事業実績はうかがえるが、競争優位の根拠となる市場分析や自社の強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    外注先の閉鎖という課題認識と、生産性向上・低コスト化による内製化の方向性は示されているが、具体的な数値計画はない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性の向上と低コスト化を図るとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制2

    従業員172名、130年の歴史はあるが、補助事業の遂行体制や人材配置についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    綿の中に油分を多く残すしっとりした肌触りや医療現場のニーズに触れており、製品価値はある程度読み取れるが顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は素材を工夫し高次の商品作りに挑戦するとあるが、スケジュールや課題解決方法の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    独自製法による高付加価値綿包製品の開発とあるが、分野の普及度や高価格化の水準を示す数字は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    医療現場のニーズ対応や環境負荷低減への貢献はうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果4

    1名で250枚生産する時間短縮と、工程が2工程から1工程に減るコスト面の成果が具体的に示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    自動化による製造工程の改善はあるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献についての記述は見当たらない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島市に所在し創業は明治14年とあるが、地域の特性を活かした雇用や地域成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はこの機械を使い、脱脂綿・ガーゼという素材にこだわらず高次の商品作りに挑戦していきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。