ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

白インクを使った事業・デザイン展開

協業組合ドゥ・アート

この事例のポイント

  • 金や銀などの色合いを再現することが困難で、資材会社から購入するアイテムでは完全オリジナルのブライダル関連印刷物の割合を高めにくかった。
  • 白インクを使えるプリンタを導入し、用紙の材質を生かしてブライダルの招待状のデザインを作成した。
  • 白インクによる印刷で、他社との差別化がさらに図られると見込まれる。

事業者のプロフィール

事業者名協業組合ドゥ・アート
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種印刷・同関連業
技術分野デザイン,複合・新機能材料
従業員数16人
資本金800万円
設立1995年

事業の背景

1995年に業界の横のつながりではなく縦のつながりで協業組合を設立し、以来22年間、デザインをコンセプトに広告制作や印刷などを手がけてきた。大手企業との差別化を図ることが課題になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度金や銀などの色合いを再現することが困難で、資材会社から購入するアイテムでは完全オリジナルのブライダル関連印刷物の割合を高めにくかった。
  • コスト・採算資材会社から購入する手法は原価が高く、利益率の確保につながらなかった。
  • 生産能力ロットの問題があり、小ロットの印刷に対応しにくかった。

やったこと

白インクを使えるプリンタを導入し、用紙の材質を生かしてブライダルの招待状のデザインを作成した。金・銀系の紙はもちろん、蛍光色の紙やナチュラル系のクラフト紙、暗めのコットン紙にも白インクで印刷した。これにより金や銀などの色合いを再現し、オリジナリティあふれる印刷物を制作できるようにした。

加工機白インク対応プリンタ

新しい製品・サービス:白インクとクリアインクを使い、小ロットでデザインを商品化した印刷物

事業の効果

白インクによる印刷で、他社との差別化がさらに図られると見込まれる。他のオリジナル商品のイメージアップにもつながり、受注が増えることが期待される。大手企業には追従できないサービスを提供できるようになる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    1996年創業、協業組合として22年間デザインを軸にした一貫したコンセプトで事業を続けてきたと読める。経営戦略上の位置づけまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    金・銀や蛍光色の紙、クラフト紙など用紙の材質を生かし他社との差別化を図るとあり、強みの活用は読める。市場動向との関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    原価が高く利益率が確保できない課題が書かれ、白インクで解決する方向がうかがえる。事業計画としての数値や実効性の記載は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    協業組合として16名の従業員、デザイン・印刷など業務範囲が記載される程度で、補助事業を遂行する体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    完全オリジナルのブラidal関連印刷物で小ロット印刷物をデザインで商品化し、大手との差別化を図るという顧客像と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後はブライダル市場に加え商品ラベルなどへ開拓し、白+カラーの組み合わせや県外販路拡大を検討すると方向性が示されている。スケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    金・銀や蛍光色の紙に白インクを印刷する手法で、従来の色の再現困難を解決し、大手と差別化する高付加価値化が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の鹿児島エリアでの事業と県外販路拡大の方針がわずかにうかがえる程度で、波及効果や雇用創出の記載は薄い。

  • 費用対効果2

    小ロットで受注増が期待されるとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    白インクプリンタという新たな印刷技術の活用がうかがえるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルの記述は限定的。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の地域企業として県内外への販路拡大を掲げており、地域の経済成長への関与が読み取れるが、数値や雇用の記載はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ブライダル市場にとどまらず、白インクが使える紙の特性を検証しながら商品ラベルなど幅広い市場を開拓する。デザイン性やアイデア性の高い商品を開発し、白とカラーを組み合わせたプリントも視野に入れる。県内にとどまらず県外へも販路を広げていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。