ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

屋久杉と大島紬を融合させた新しい製品開発と生産効率向上

有限会社輝広

この事例のポイント

  • サイン業界ではフルカラー印刷が当たり前になり、環境などを意識した製品のニーズも増えてきている。
  • 「レーザー加工機」「NCルーター」「パネルソー」の3台の機械を導入し、弊社オリジナルの屋久杉と大島紬を融合させた新しい製品開発と生産効率向上に取り組んだ。
  • 3台の機械導入により大幅な製作時間の短縮と生産コスト削減が可能となり、受注生産体制が確立できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社輝広
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種その他の製造業
技術分野デザイン,機械制御,精密加工,表面処理,立体造形
従業員数14人
資本金300万円
設立1992年

事業の背景

会社設立から25年を迎え、県内外の数々の看板広告を手掛けてきた。一級広告美術仕上げ技能士2人、屋外広告士6人を含む多数の職人で、ものづくりに対する情熱をもって一貫施工を行っている。サイン業界では環境などを意識した製品のニーズが多くなってきており、世界遺産の屋久島の屋久杉や伝統工芸品の大島紬の廃材・ハギレなど、鹿児島ならではの素材を活かした製品開発が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術サイン業界ではフルカラー印刷が当たり前になり、環境などを意識した製品のニーズも増えてきている。
  • 生産能力従来の製作方法では製作時間が長く、生産コストも高いため、生産効率の向上が必要だった。

やったこと

「レーザー加工機」「NCルーター」「パネルソー」の3台の機械を導入し、弊社オリジナルの屋久杉と大島紬を融合させた新しい製品開発と生産効率向上に取り組んだ。屋久杉や大島紬の廃材・ハギレを融合再利用したタペストリー(壁に掛ける装飾品)を試作し、付加価値の高い製品開発を図った。

加工機レーザー加工機
加工機NCルーター
加工機パネルソー

新しい製品・サービス:屋久杉と大島紬の廃材・ハギレを融合再利用したタペストリー(壁に掛ける装飾品)

事業の効果

3台の機械導入により大幅な製作時間の短縮と生産コスト削減が可能となり、受注生産体制が確立できた。屋久杉と大島紬を融合させた付加価値の高い製品開発が進められるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成4年設立で看板広告を手掛けてきた実績があり、屋久杉と大島紬の融合製品を新たな展開として位置づけている。ただし経営戦略上の位置づけは詳述されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    屋久杉や大島紬の廃材を使う素材の特徴はうかがえるが、市場や競合に対する優位性の分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    生産効率向上と高付加価値製品の開発を課題解決として挙げ、受注生産体制の確立も書かれているが、具体的な計画数値は乏しい。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    大幅な製作時間の短縮や生産コスト削減とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は数字で示されていない。

  • 事業を進める体制3

    一級広告美術仕上げ技能士2人、屋外広告士6人、多数の職人がいると記載され、人材面の体制はうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    屋久杉と大島紬の廃材を融合したタペストリーで環境意識の高まりに応える点が示されているが、顧客ターゲットは明確でない。

  • 事業化までの道筋3

    東京オリンピックや国体によるインバウンドを見据え、県内外への販路拡大を今後の取組として挙げている。ただしスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    屋久杉と大島紬の融合という独自素材の製品で他社にないオリジナル性がうかがえるが、市場の普及度との比較は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    鹿児島の素材を活かし、インバウンドを見据えた鹿児島のアピールや地域の魅力づくりに触れている。雇用や波及効果の数字は示されていない。

  • 費用対効果2

    製作時間の短縮と生産コスト削減の成果はあるが、補助金投入額に対する効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工機やNCルータなどデジタル機器の活用はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    屋久島の屋久杉や大島紬など鹿児島ならではの素材を活かし、高付加価値の製品開発と地域のアピールを目指す点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

明治維新150年を迎える平成30年や、平成32年の東京オリンピック及び燃ゆる感動かごしま国体の開催に伴うインバウンドの機会を見据え、県内外へ販路拡大を進め、鹿児島をアピールできる商品開発を促進していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。