ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

ボトルネック工程の生産能力増強に向けた焼付塗装設備の導入

元田技研株式会社

成果塗装工程の生産能力 1倍→1.6倍

この事例のポイント

  • ボトルネックであった塗装工程の生産能力が不足し、ワイマンの増産に対応できず納期に支障をきたしていた。
  • 塗装ブースと乾燥炉ブースからなる塗装乾燥炉ユニットを導入し、ボトルネックであった塗装工程(塗装及び乾燥)を改善した。
  • 塗装工程の生産能力 1倍→1.6倍。塗装工程の生産能力が従来の1.6倍になり、1回当たりの乾燥量が3倍、乾燥冷却時間が2.5時間から1.0時間に短縮して生…

事業者のプロフィール

事業者名元田技研株式会社
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種生産用機械器具製造業
技術分野表面処理
従業員数17人
資本金1,000万円
設立2000年

事業の背景

当社は荷重取扱作業用バランサー「ワイマン」の専門メーカーで、これまでに3万台以上を販売してきた。ワイマンの売上はこの2年で急激に増加し、外注比率を高めることで増産に対応してきた。現在はコロナの影響で受注が落ち込んでいるが、世界でも通用するトップクラスの製品づくりを目指し、海外進出も視野に入れている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ボトルネックであった塗装工程の生産能力が不足し、ワイマンの増産に対応できず納期に支障をきたしていた。
  • 品質・精度塗装品質に対する要求が高まっていたが、保有設備では塗装品質を高められない状況にあった。
  • コスト・採算塗装工程の外注化も検討したが、運搬・梱包等の問題解決が困難で、設備導入が必要だった。
  • その他従来の塗装設備は密閉型でないため外気温に左右され、塗料の飛散もあり作業環境が悪かった。

やったこと

塗装ブースと乾燥炉ブースからなる塗装乾燥炉ユニットを導入し、ボトルネックであった塗装工程(塗装及び乾燥)を改善した。導入後、ワイマンの部品の塗装工程の生産能力は従来に比べ1.6倍になることが判明した。設備は密閉式で、外気温に左右されない安定した焼付塗装が可能になった。

加工機塗装乾燥炉ユニット(塗装ブース及び乾燥炉ブース)

事業の効果

  • 塗装工程の生産能力 1倍→1.6倍
  • 1回当たりの乾燥量 1倍→3倍
  • 乾燥冷却時間 2.5時間→1時間

塗装工程の生産能力が従来の1.6倍になり、1回当たりの乾燥量が3倍、乾燥冷却時間が2.5時間から1.0時間に短縮して生産性が大きく向上した。焼付塗装が安定して可能になり塗装硬度や耐久性が高まり、天候等に左右されず計画的生産ができるようになって納期対応が改善した。密閉式により塗料の飛散が抑えられ、作業環境も大きく改善した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    ワイマンの売上が2年で急増し外注比率を高めて対応してきたとあるが、中長期の経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    3万台以上販売、アタッチメント多数とあり強みはうかがえるが、市場動向との対比や競争優位の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    生産能力が1.6倍、乾燥冷却時間が2.5時間から1.0時間に短縮と数字で課題と効果が示され、納期支障の解消が明確。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産能力1.6倍、1回の乾燥量3倍、乾燥冷却時間2.5時間から1.0時間など、数値目標と実績が具体的に示されている。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    世界でも通用するトップクラスの製品を目指すとあり、ワイマンの用途は示されるが顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    海外進出としてアジア各国での現地生産を進めるとあるが、スケジュールや課題の解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    塗装品質の向上を図ったとあるが、ジャンルの普及度や高付加価値化の水準を示す記述は見当たらない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    荷役運搬現場の作業効率向上や省スペース・省コストに寄与する設備とあるが、波及効果や雇用創出の記述は少ない。

  • 費用対効果2

    導入額や付加価値額の増加は示されず、生産能力と乾燥時間の改善のみが具体的に書かれている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県薩摩川内市の工場で生産している点はうかがえるが、地域の特性を活かした付加価値創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外進出を視野に入れ、アジア各国への進出(現地生産)を進めていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。