新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
岩泉純木家具有限会社
| 事業者名 | 岩泉純木家具有限会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 岩泉町 |
| 業種 | 家具・装備品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境,立体造形 |
| 従業員数 | 11人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1975年 |
当社は1975年創業の岩手を代表する家具メーカーで、無垢材と一枚板にこだわった創作家具を製造しており、全国的にも珍しい存在である。外注に頼らず材料の切り出しから塗装まで自社で行っている。製造する家具は「商品」ではなく「作品」として向き合うため量産が難しく、売り上げに波動があることが課題だった。
抱えていた課題
やったこと
加工部材の量産が可能なNCルーターマシンと、これに付随して稼働させるソフトウェアを導入した。NCルーターマシンは数値制御により木材の切り抜き加工を自動で行い、簡易的な立体造形や文字入れ加工もできる。ATC装置により複数の切削刃を自動交換でき、切削刃の交換やセット時間の負荷が解消される。導入したソフトウェアには3次元CAD機能が付属しており、作成したデザインをNCルーターマシンに取り込んで家具デザインを完成させられる。岩手県工業技術センターを通じて紹介を受けた工業デザイナーの椅子をNCルーターマシンで試作している。
| 加工機 | NCルーターマシン |
|---|---|
| ソフト | 3次元CADソフトウェア |
新しい製品・サービス:工業デザイナーがデザインした椅子を、NCルーターマシンを利用して試作している。完成後は当社ブランドではなく別ブランドでの販売につなげたい。
NCルーターマシンの導入により荒彫り時間が大幅に削減され、加工精度も向上した。従来の木工機械は高速回転する刃のそばに手を置く必要があり危険だったが、新機械では切削刃が自動で移動するため危険性はほぼなくなった。デザインのデータ化と自動切削により量産が可能になり、「メーカー型家具」として低価格で量産販売する事業を始められるようになった。これにより県内や東北各地、大都市圏への販売拡大と雇用機会の創出が見込まれ、B to Bの可能性も高まっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の無垢材・一枚板にこだわる家具作りと、NCルーター導入による量産型製品の展開が書かれており、企業理念との連続性は読み取れる。
作品数や売上の波動が課題とされ、量産可能な製品で県内外や大都市圏への販路拡大が見込まれると書かれているが、市場データは示されていない。
単品受注に偏り売上に波動があるという課題を認識し、NCルーターと3次元CADで量産化し販売価格を抑える具体策が示されている。
荒彫り時間の大幅削減とあるが数値の記載がなく、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
従業員11名で、専務が3次元CADやプログラミングの経験を持ち、熟練技能者から技術指導を受ける体制が書かれている。
量産型のメーカー型家具と作家型家具の二本立てで、販売価格や販売先が示されるが、ターゲット顧客の裏付けは薄い。
既存製品から外部デザイナー製品の試作、別ブランドでの販売など今後の進め方は書かれているが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
無垢材と一枚板の創作家具で、全国的にも珍しいと紹介されているが、高付加価値化の数値は示されていない。
地域の家具メーカーとして雇用機会の創出が図られると書かれているが、波及効果の規模は示されていない。
投入額と効果の対応関係は示されず、加工時間短縮や危険性低減が定性的に書かれているにとどまる。
3次元CADとNCルーターのデータ連携による製造システムの導入が書かれているが、地域やサプライチェーン全体への貢献は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
岩泉町の地域企業として、創作家具の製造や雇用機会の創出を図る点が書かれており、地域での役割がうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
量産化による販路拡大と雇用機会の創出を見込んでいる。今後は従業員が様々な業務に対応できるジェネラリストの育成も検討している。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg